『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」12月26日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2022年12月26日号
●赤羽雄二の視点:なぜ「表面的」「考えが浅い」と言われてしまうのか
●今週の相談
・社会人12年で、仕事はまあまあなのですが、プライベートでは頻繁にダメンズに引っかかります。赤羽さんの言われるダメンズメーカー的でもあります。仕事にも影響しますので、何とかしたいのですが。
・上司がおしゃべりで毎日1~2時間付き合わされます。社長・役員がいる場合は真面目に仕事をしているふりをしています。どう対処したらいいでしょうか。
・社長が次々に新事業に夢中になり、本業がおろそかになっています。新事業も次々に失敗して、人も辞めていきます。どうやって方向転換すればいいでしょうか。
毎週月曜日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:なぜ「表面的」「考えが浅い」と言われてしまうのか
自信がないと相手に不安が伝わる
どういった人が突っ込まれやすく、頭が真っ白になりやすいかを述べておきたいと思います。
大きく分けると、「自信がない人」と「考えが浅い人」の2つのパターンがまず思い浮かびます。
突っ込まれやすく、頭が真っ白にやりやすい人の特徴に、「自信がない」ということが大きな原因になっているケースが多いものです。
自信がない人というのは、「自分はこれでいいんだ」「自分はここにいていいんだ」「大変だけど、自分なりには結構頑張っている」と自分を肯定的に考えることができない状況にいます。
ちょっとした出来事、誰かの悪意のないちょっとした発言であっても、心が簡単に乱れてしまうのが特徴です。そのせいで、つい引っ込み思案になったり、その逆にすぐカッとなったり、感情的になってわけもなく攻撃的になったりする人もいます。
こうした傾向の人は、小さい時から親や先生にあまり褒められた経験がなかったり、ひどく叱られ続けたりしたことが原因になっていることが多いようです。
親から愛情を受けた記憶があまりなかった人に、自分を肯定的に見ることをむずかしくしている場合が多いのです。
また、社会人になっても上司に褒められた経験がなく、むしろ常に罵倒されていたりすると、自分に自信を持つことができなくなります。それまで持っていた自分への自信を失ってしまうのです。
私の経験では、日本の上司はまず人を褒めません。給料をもらっているのだから「ちゃんとできて当然」と思っている人が多いのです。なかには「自分も褒められたことが一度もないので褒め方がよくわからない」という人もいますし、「褒めてしまうと怠けるのではないか」と余計な心配をする人もいるようです。
褒められたりねぎらわれたりすることで、人は誰でもやる気を出しますし、それが自然な考え方だと思うのですが、そのようなことは、日本ではあまり自然ではないようです。
良い仕事をした時、あるいは結果が今ひとつでも頑張った時は、もっと褒めたりねぎらったりしてもいいのではないでしょうか。私自身、多くの会社で管理職の方にそのようにお勧めし実践していただきましたが、部下の反応は想像以上で、効果を上げています。
会社で褒められたり、認められたり、ねぎらわれたりした経験がない人は、結果として自分を肯定的に考え、自信を持って生きていくことができません。そうなると、ちょっとしたことで傷つきますし、過剰反応してしまい、何かあるとすぐに心が折れてしまいます。
そして、人前で話すことが苦手だという意識を強く持つことにつながるのです。
自分に自信がないと、自分の判断にも自信を持てません。自信を持とうと思って、時間をかけて一生懸命に検討したつもりでも、根本が揺らぎがちなのでなかなか安定しないのです。
また、自分の考えがどのくらい確かなものか確信を持っていない状況なので、表情にもそれが出てしまいます。
どんなに隠そうとしても表情を完全に隠すことはできないので、不安が相手に伝わります。
そうすると、相手は「自信がないのでないか」「見当が甘いのではないか」「押せば何とかなるかも知れない」と思って、揺さぶりをかけてきます。
当然、質問されても落ち着いて答えることができないので、相手は、不審に思いさらに突っ込んできます。
もともと、自分の意見、提案にそれほど確信を持っていないので、そうやって突っ込まれた時におたおたしてしまいますし、ますます頭が真っ白になります。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)