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奇跡のみつお物語その36

「琉球スピリット」~みつおの世界~
【お葬式】 「お母さん、みつおが帰ってきたよ」 みつおは空港から直接病院へと向かった。 電話での姉の泣き声が耳から離れない。 その泣き声で全てを悟ったのだが、それでみつおは暗闇の中へと閉じ込められたのだった。 タクシーでもずっと考えていた。 「あら、早かったわね」 病院の待ち合い室で会った姉は電話とは違って冷静だった。 「母ちゃんは?」 「まだ意識がないのよ、植物人間状態になってるってお医者さんが言ってた」 そう言って病室へと連れていってくれた。 鼻から管を通されて寝ている母親を見て、本当にヤバいのが分かった。 「母ちゃん!」 側に言って手を握ると、その手を上に持ち上げたのだった。 「お姉さん動いたよ、意識が戻ったんじゃない?」 「本当だね、お医者さんを呼んでみようね」 だが状態は変わらず、植物人間の状態のままだった。 管を通して酸素と栄養を送り延命処置をしているだけである。 その夜、家族会議が行われた。 「どうする?あのままの状態で良くなる可能性はないんだってよ」 お医者さんから、家族で決めてくださいと言われていた。 そのまま延命処置を続けるか、管を抜いて楽にしてあげるかの選択だった。 「えっ?そんな慌てて取らなくてもいいんじゃない?」 みつおは来たばかりでそんな話になるとは思っていなかった。 その状態が3ヶ月くらい続いてから話し合いになると思っていたのである。

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