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悪徳商法ジャーナリスト多田文明氏との対談『旧統一教会問題追及は「魔女狩り」ではない』(2/3)

有田芳生の「酔醒漫録」
悪徳商法ジャーナリスト多田文明氏との対談『旧統一教会問題追及は「魔女狩り」ではない』(2/3) ──────────────────────────────────────── 【多田文明氏×有田芳生氏】 旧統一教会問題追及は「魔女狩り」ではない。 元信者・ジャーナリスト視点で斬る、2世信者、霊感商法、高額献金問題と解散命令 対談全文配信(2/3) ──────────────────────────────────────── ■正体を隠して迫ってくる信者への勧誘 内田:ただ多田さんの場合は、二世信者とかではないわけですよね。なんでそこまで世の中から切り離されて、色んな制限を受けるまで信じられたのでしょうか。そこが私にとってすごく不思議なんです。 有田:熊本の講演会に行った時に質疑応答があって、左側にいたお母さんに「今、子育てをやっているんですが、子どもが入らない方法はあるんでしょうか?」って言われたんだけど、多田さんはなんで入ったの? 多田:私は、統一教会のやり方として一番一般的な正体隠し(の伝道)でした。 有田:正体隠し(の伝道)っていうのは、統一教会と言って近づかないんです。 内田:隠しておく。 多田:私の場合は、テニスの友達から「バレーボールに来ないか」と誘われたのがきっかけなんです。まさかバレーボールが統一教会だとは思いませんからね、当然。それでバレーボールに行ってみて、何人かの学生とバレーボールをしました。楽しくやっていたら、その帰りに喫茶店で「僕たちは自己啓発の勉強もしてるから、一回来てみないか?」というふうに言われて。ちょうど大学4年の頃です。それで、「そんなのやっているのね」と、そこでは話だけだったんですけど。 じつは後で思ったんですが、僕は大学4年で、まだ就職が決まっていなかったんですよね。バレーボールをして喫茶店で話しているうちに、そのことを彼らはある程度、把握していたんです。「自己啓発して、就職に役立てたらいいよ」ということを、次にビデオセンターに連れて行かれた時に言われた。いわゆる自己啓発ですから、まだ統一教会って言われてないわけです。そこでずっと勉強したと。 有田:何のビデオを見たんですか? 多田:「創造原理」「堕落論」「復帰原理」…。

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  • 有田芳生の「酔醒漫録」
  • 2000年からブログに日記を書いてきました。思いは「私家版現代史の記録」です。「日記は書いておかないと不安なんだよ。忘れてしまうと消えてしまうから、自分が生きていて、あのころはどうだったというのを忘れるのが不安なんだよ」(渡辺京二『幻のえにし』)。同感です。私が綴るのは、メディアを中心に仕事をする一個人の眼から見た世界と日本です。「酔醒」は、酔ったり醒めたりという意味で、中国の「梁書」に記述されています。「漫録」は随筆の意味です。人生は、酒を飲まずとも「酔ったり醒めたり」の繰り返し。同時代に生きる皆さんにリアルな情報を提供、共有し、しなやかで強靭な精神をお互いに涵養していきたく思います。
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