■「自宅」「別荘」「家賃収入」を手に入れる
家投資とは、自分が住む家を格安で手に入れ、数を増やしていくこ
とで多拠点生活を可能にする投資術だ。手に入れた複数の家は別荘
として使えるし、人に貸せば家賃収入が得ることができる。
複数の家を持てるのは、空き家の値段が下がっているからだ。空き
家は買い手も借り手がない家のことだ。多くは日本社会の高齢化が
進み、遺産相続で子供や孫が所有しているものだ。
彼らは相続した家を少しでも高く売りたい、できるだけ高く貸した
いと考えがちだ。その結果、誰も住まない家が全国各地に急増し、
近隣への悪影響など社会問題化している。
全国の空き家は、大幅な値段の下落を余儀なくされ、5万円、10
万円など、手の届く金額で売られている家が普通にある。物件によ
っては、1円とか10円で売りに出されている。
自分も、こうして値段の下がった家を探し求めて日本中を駆け回
り、6年で数百軒の家を持つことができた。複数の家を持つこと
は、頭で想像するほど難しい時代ではなくなっているのだ。
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スキームを簡単にまとめると、まず複数の「空き家」を安く入手す
る。次にそれを自分で住み、さらに別荘として活用することで多拠
点生活を楽しむ。
自分で使わない家は、賃貸住宅として貸す。そうすることで家賃収
入を得ることができる。こうして「自宅」「別荘」「家賃収入」が
手に入る。
現在賃貸住宅に住んでいる人は、家賃の支払いが不要になり、支出
を抑えることができる。持ち家があって住宅ローンを抱えている人
は返済が楽になる。
家賃収入を原資にして、次々と家投資を繰り返していけば、そのス
ケールはドンドンと大きく広がっていく。収入が増えて支出は減
り、資産が増えていくわけだ。
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家投資を始めて自分が好きな地域に家を持つことで、金銭面はもち
ろん様々な面でメリットが生まれてくる。その代表的なものとして
は、主に3つがあげられる。
まず、地震大国の日本で、地震のリスクヘッジになる。この先、万
が一の事態が起こっても、別の場所にも住む家がある安心感は何物
にも代えがたいものだ。
2つ目は、都会暮らしの人でも、いい環境で過ごせることだ。コロ
ナ禍でリモートワークが定着したことで、東京にいなければ仕事が
できない時代ではなくなった。
完全に移住するとなると大胆な決断が必要だが、好きな時に、好き
な場所で気軽に過ごす選択肢が手に入れれば、物価が安く、緑が多
くて、空気もきれいな場所で、充実した時間を送ることが可能だ。
3つ目は、人生の選択肢が広がることだ。家投資で現在の住まいと
別の場所に複数の住処ができれば、自分の都合に合わせて、好きな
場所で自由に自分の時間を楽しむことができるはずだ。
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家投資には、純粋に「投資」として大きな効果がある。たとえば、
自分は家投資をはじめて6年目を迎えたが、現在その実質利回りが
80%で推移している。
実質利回りとは年間の家賃収入から固定資産税などの運営経費を差
し出した金額を、購入時の物件価格」不動産取得税などの諸経費を
合わせた金額で割って算出したものだ。
一般的な中古物件の実質利回りは、5~10%くらいと言われてい
る。そう考えると、家投資はその8倍から16倍という驚異的な利
回りであることがわかる。
それが可能なのは、格安の値段で家を手に入れ、必要に応じて自分
でDIYをすることで、改修費などを抑えているからだ。初期投資
を抑えることは、家投資の成否を握る大事なポイントだ。
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