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モリの「文章力講座」 ~5~ パラグラフ・ライティング
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目次
・パラグラフ・ライティングとは
・なぜパラグラフ・ライティングが必要なのか
・パラグラフ・ライティングのメリット
・パラグラフ・ライティングのやり方 「結論を先に言え」は古代からあった
・パラグラフ・ライティングとは
良い文章を書くためには、「パラグラフ・ライティング」という考えが有効だ。パラグラフとは
「ある一つの主張とそれを支持する根拠を用いて論証された内容を、複数の文で書いた塊をいう。(日本語でいう「段落」は、この限りではない。(1)
「段落」というよりも、ひとつの内容だ。
パラグラフ・ライティングの作法で文章を書くと、明確な文章を書くことができ、構成が整理され、全体がまとまり、段落の中身が整理された文章を書くことができる。
パラグラフは、「序論」「本論」「結論」により構成。
序論では、”つかみ”ともいえる読者に対して、注意を引き付けるエピソードから始めてもよいが、重要なのは、全体の主題(2)。全体の主題をはっきりさせることを心がける。
本論では、主題を検証するにあたり必要な内容を加える。「比較」や「対比」をしたり、問題を「定義」したり、「過程」や「状況」を記述したりする(3)。いずれにせよ、事実関係をうまくまとめる。
結論の部分では、主題を再確認したり、論証に基づく意見や示唆、予測などを述べ、全体を締めくくる(4)。
・なぜパラグラフ・ライティングが必要なのか
パラグラフは、アウトラインの基本となるもの。1つのパラグラフでは、基本的に1つのトピックについてしか記述することはできない。
パラグラフはまた、そのパラグラフで最も大切な要素を記述した「トピック・センテンス」と呼ばれる主題文と、主題文の内容を詳しく述べる「サポーティング・センテンス)とで構成される(5)。
パラグラフは、日本では基本的に「段落」と訳されるは、実際には少し意味が異なる。
日本の学校現場では、小学生のころから「文章を書くときには、段落を作りましょう」と教えられる。しかし段落をつくるための”細かいルール”は教えられてこなかった(6)。
対してパラグラフ・ライティングにおけるパラグラフには、ルールがある。それは、「一つのパラグラフには一つのトピックしか書いてはならない」というもの。
第一に、主題文では、このパラグラフにおいて「一番重要なもの」を書く。第二に、支持文では、先に主題文で示された内容について詳しく記述する。
この関係性のもと、一文一文が主題文と密接に関係し、支持文同士も意味を持つように。
さらに必要な場合には、末尾に「まとめの支持文」を設け、パラグラフに書かれた内容をさらにまとめる場合も。
・パラグラフ・ライティングのメリット
パラグラフ・ライティング最大の利点は、主題文をたどるだけで文章の大筋をつかめるということ(7)。それぞれのパラグラフの冒頭に、内容を示す主題文が位置するからである。
そのため、読者は主題文をそれぞれたどるだけで、文章の全体を把握することができる。
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