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2023.1.10発行 NO:0107
家畜人ヤプー倶楽部(家畜人ヤプー全権代理人 康芳夫)
康芳夫、澁澤龍彦を語る(1)
『龍彦親王航海記:澁澤龍彦伝』白水社( 礒崎純一:著)そして雑誌『血と
薔薇』掲載、家畜人ヤプーをめぐって
毎月 第1月曜日(祝祭日・年末年始を除く)発行
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https://yapou.club/ --
◆家畜人ヤプー
http://goo.gl/6mbXy #wikipedia
昭和四十四年
『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。
マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。
出版する価値のある本だ』
そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。
◆一九七◯年 三島由紀夫氏(『潮』七月号より)
戦後の日本人が書いた観念小説としては絶頂だろう・・・・・・・・・
この小説で感心するのは、前提が一つ与えられたら世界は変わるんだというこ
とを証明している。普通にいわれるマゾヒズムというのは、屈辱が快楽だとい
う前提が一つ与えられたら、そこから何かがすべり出す。すべり出したら、そ
れが全世界を被う体系になっちゃう。そして、その理論体系に誰も抵抗できな
ってしまう。もう政治も経済も文学も道徳も、みんなそれに包み込まれちゃう
。そのおそろしさをあの小説は書いているんだよ
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◆康芳夫、澁澤龍彦を語る(1)
澁澤は、もちろん本格的に知り合ったのは『血と薔薇』なんだけど、僕は彼と
はいろいろ交流があり、彼の知恵袋でもあった種村季弘を学生時代からよく知
ってたから、彼の書いた色んなものを読んでいた。
ただ澁澤の場合、美学って言ったってみんな毛唐の受け売りですよ。全部ネタ
本があるわけね。そんなこと言ったら三島だってある意味でそうなっちゃうけど。
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