第244号(2023年1月6日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
2022年もメルマガをお読みいただき、また2年連続でキャリアアップ部門の
第1位に押し上げていただきありがとうございました。
2023年も引き続き皆様に“無敵の交渉・コミュニケーション術”の内容、
そして“国際情勢の裏側”をお伝えいたしますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、2023年初号となる今週号ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
今週より、交渉術が上達してくると陥りやすい問題の一つである
【Anchoring Bias】
についてお話しします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に国際情勢ですが、前号を発行してからもいろいろとありました。
まず12月16日に閣議決定された『安保3文書』を巡って様々な反応が各国から示されました。
岸田内閣の“決断”を称え、安保環境をめぐる大きな前進と捉えた米国は、
2023年に入って様々な分野で日米協力・共同運用を推し進める方針を示しました。
通称『核の傘』のより明確な適用もその一つですし、
インド太平洋地域の米軍のHeadquarter機能をハワイから日本に移転することも表明されました。
これにより、実質的にインド太平洋地域全体を見渡すアメリカの安全保障網のハブに
日本が据えられることとなる大きな変化です。
それに対する中国、北朝鮮、そしてロシアからの反発は凄まじく、北朝鮮に至っては元旦早々、
日本のEEZ外側への複数のミサイル発射がありましたし、
ロシアについては、前駐日大使で日本担当の外務次官であるガルージン氏が
『日本は自らロシアの敵国になるべく決断を下した』と言わしめる状況になっています。
そしてもちろん、中国は批判してはいますが、そのトーンがいつもに比べると穏やかだったのは気のせいでしょうか?
2023年はG7サミットもありますが、今後の国際情勢における日本の立ち位置に大きな変化がありそうです。
ロシアによるウクライナ侵攻(ウクライナにおける戦争)でもいくつかの動きがありました。
年明けを祝うためにドンバス地方に駐留するロシア兵が私用の携帯を使ったがためにウクライナ側に位置情報が漏れ、
90人弱の死者を出す攻撃を招いたと言われる事件もあり、
これについてはすぐにロシア側からウクライナへの報復攻撃がありました。
また年末年始には、プーチン大統領の命令によるウクライナへの集中的なミサイル攻撃が実施され、
広範囲での停電やガスの停止など、“冬将軍”を最大限に用いた生活破壊が行われています。
すでにこの紛争の長期化を疑う情報はあまり見当たりませんし、
停戦協議に持ち込むための調停のスペースも見つかりませんが、
この紛争のハンドリングを通じて、今後、世界はどこに向かうのでしょうか?
そして冷え切った国際経済復調の機運は今年回復するのでしょうか?
【2-国際情勢の裏側】のコーナーでは、通年通り
【2023年の国際情勢の行方】について可能な範囲でお話しします。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
【取り扱うテーマ】
1. 今日からすぐに使える無敵の交渉・コミュニケーション術
2. 国際情勢の裏側
3. 書籍紹介&相談コーナー
4. お知らせ:テレビ出演や講演会のご案内etc.
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