2023/1/9 田村耕太郎の「シンガポール発 アジアを知れば未来が開ける!」Vol.418
わきまえない人になれ!
わきまわえたらあかん!都合よくあしらわれ、使われるだけだ。「日本人はマナーがいい」とかいう風評は話半分。半分は適当にあしらっても英語わからずへらへら笑っていると思われている。
私は時間の無駄、時間がない、という時以外はわきまえない。不満は速攻で表明する。それが自分のためでもあり、いいサービスをしたい主体には貴重な情報となるからだ。
海外で「人種差別された」とかいう人がいるが、それらのほとんどが黙って聞き入れた人ではないか?今は差別されたと感じたらチャンス。今の先進国ではよほど変なところに行かない限り、マイノリティーを不当に扱うと相手が不利になる。証拠を示しながらリスペクトをもって冷静に主張していれば、その場で味方してくれる人も多い。それが本当に不当な扱いであればお詫びの上に付加的なサービスをもらえるのだ。
サービスも人手不足とインフレでコスパは悪いが、不当なものはどんどん主張すべきだ。私ほど面倒くさい顧客は世界中探してもあまりいないだろう。
サービスしてくれる人にリスペクトは忘れないように心掛けているが、値段の割に妥当だとは思えないサービスやプロダクトにはしっかり冷静にクレームはする。
日本でもそうだ。わきまえたら脳は停止する。自分の語学力や交渉力も成長しない。外国語学習の到達目標としてとっさのクレーム主張力を目途にするのがいいと思う。わきまえたら、半分舐められ相手の思うつぼだ。日本人相手にはファイティングポーズを見せないほうがいいだろう。スマイリーにしかし、苦情はいう。通り一辺倒の対応をされるかもしれないが、時間の無駄、と思われるとき以外は、可能性は少ないが、相手の進歩のため、自分の状況改善のために、冷静に主張したほうがいいだろう。
クレームはタイミングが重要。そして相手がしゃべり倒してきても言い切れること。スマイルはするが、笑わない。
あとは、相手との会話でも知らないことを聞く。ググればわかることは最初からググる。ググったことを確認するのはあり。深堀もあり。でもググればわかることは聞かない。
私もググればわかることを聞いてくる人はスマイルしながら話題を変えて無視する。わきまえて、話題を合わせるようなことはよほどの多忙な人や高齢者以外ではしない。「あんたググれよ」というのも、口を使うのがうざい。ググって仮説を立てて聞いてくれるとこちらも刺激になり話は盛り上がる。だから私もググったうえで仮説を立てて遠慮なく聞く。
アイスブレイキングな導入部分の会話でもそれは徹する。そのほうが会話が盛り上がるし脳も刺激を受ける。
というか、実は娘に教わった。娘との会話でググればわかることを聞くと、無視される。機嫌のいいときは無視しながら私の携帯を手渡して「ググれ」と言われる。若い人の方がそれは徹していると思う。
日本の進歩は皆がわきまえること、不当な我慢をしあうことで、停滞していると思う。けんかするのは本末転倒だが早めのクレーム表明は我慢を重ねて不満がたまってバクハツするのを防ぐ意味でもいい。
わきまえた人になってはいけない。わきまえていいことはほとんどない。
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