このドラマは何といっても登場人物のほとんどがリゾートホテルに逗留し
ている白人富裕層だというところがミソで、いわゆる「意識高い系」も出
てくるし、あるいはずっと金持ちの世界で育って来ているのでまったく自
分の特権に無頓着な富豪(やその子供)などの姿が皮肉たっぷりに描かれ
る一方、そういう金持ちと結婚してしまったものの、その世界観にまった
く馴染めずに困惑する若い奥さん(第1シーズンのアレクサンドラ・ダダ
リオ)だとか、そういう金持ちの相手をする中で神経をすり減らすホテル
のマネージャーなどの存在が白人富裕層、あるいは彼らが代表する白人世
界や資本主義社会の「どうかしてるぜ感」を際立たせていきます。第1シ
ーズンが「階級格差」、第2シーズンが「セックスと浮気」と、シーズン
ごとにモチーフは異なるものの、常に中心にあるのは「白人富裕層とは一
体何者なのか」という問題提起であり、彼らがいかに現実から乖離したヘ
ンテコでいけすかない「彼らの現実」を生きているのか、という視点です。
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