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明けましておめでとう御座います

ドクター畑地の診察室
ドクター畑地の診察室173.2023.1.8. まぐまぐ大賞2022 健康部門 第3位に輝きました!ご声援ありがとうございました! 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信! https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php ***************************** 明けましておめでとう御座います  さて、令和5年初めてのまぐまぐです。足元ではCOVID-19感染者が史上最高人数に達する中、本年4月以降はCOVID-19を5類扱いにするかどうか議論がなされつつあります。  COVID-19に罹患し、命を失う方はまだ多いですが、殆どの方が、元々基礎疾患があり、ほぼ寝たきり、褥瘡や嚥下障害を持った超高齢者です。この傾向は波を追うごとに顕著となっています。  少し前までは、抗がん剤治療をしている方が罹患した際には命に関わることも非常に多かったわけですが、現在は、元気な方であれば、抗がん剤治療をしていても、基礎疾患があっても、重篤な肺炎をきたすことなく、通常の感冒程度で済んでしまうことが多い印象を受けています。超高齢者であっても、ほとんどが重症化することがないと言うのが現状のような気がします。  なぜそのようになったか、ワクチン接種が進んで、ほとんどの人に免疫がついてきたことが大きいと思います。弱毒化したオミクロン株が主流となった現在でさえ、ワクチン接種していない高齢者は、しばしば重篤な肺炎を来たし、命に関わる状況となっています。一定のリスク(極稀ですが)はあるとは言え、ワクチン接種は非常に重要であると考える次第です。やはり、よほどのことがない限り、積極的にワクチン接種すべきでしょう。  このワクチン接種、町の中心部にいる方は、接種率は均一ですが、中心部を離れて、田舎にいる方は地域によってまちまちです。残念ながら、地域の中心となる(主として開業医の先生方)医療機関の接種に対するスタンスにより、接種率が非常に高い地域と、低い地域と両方に触れてしまっているのが現状です。おそらく、田舎に住んでいる方は、集団接種の会場まで交通アクセスが非常に不便であることも一因だと思います。こちらは考えるべき課題でしょう。しかしながらどのような状況であれ、自ら積極的に接種していくスタンスが大切でしょう。  パンデミックをきたさない事は、集団の生命を守る大きなポイントとなります。患者が少数の時には、医療機関への入院の敷居が低く、したがって比較的軽症の段階から入院加療を行うことが可能となります。そのような場合、重症化する比率が低くなります。しかしながら、多くの患者さんがいると、かなり重症化しないと、入院加療が無理になってしまいます。それが現在の状況です。そのような場合、こじらせてからの治療となりますので、やはり残念ながら、命を落とす方も出てくるわけです。  ワクチン接種を行うと、集団の感染者が少なくなり、医療機関に余裕ができます。余裕がある医療機関は、仮に感染者がいたとしても万全の対応が可能となるわけですが、現在のように、感染者が多くなると、どうしても後手後手に回ってしまいます。  しかも、ワクチン接種をしていれば、感冒程度で済むことも多く、滅多に重症化しません。  個人を守る点からも、集団を守る点からも、やはり積極的にワクチン接種はしていくべきでしょう。  皆様も機会があれば、特に基礎疾患がある方の場合は、積極的に考えていってください。 ***************************** ドクター畑地の診察室173.2023.1.8号 毎週日曜日お昼に配信予定です。 次号は2023.1.15.です。 お問合せ、感想などはコチラまで zm.magumagu@gmail.com 畑地 治 https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 https ://mie-matsu-kokyuki.mars.bindcloud.jp/ https://www.facebook.com/mch.respiratory.center/ 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php ***************************** ★お知らせ★ 好評発売中『ドクター畑地の診察室』バックナンバー 1ヶ月分を220円で購入できます。気になった号がある方はぜひチェックしてみてください! ◆2022年12月

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