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ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1299
<Vol.1298号:日曜増刊:
世界金利の上昇で生じるデリバティブの損失>
2023年1月8日:転換期2年目、2023年に予想できること(2)
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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新年があけ、2023年の金融・経済の予想が盛んにおこなわれています。インフレは収まっていくのか、金利はどうか、株価はどうなるか、GDPはどうなるか、賃金はどの程度上がるのかといったものでしょう。今年最初の、日曜増刊です(有料・無料共通)。有料版は水曜日に送ります。
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<Vol.1298号:日曜増刊:
世界金利の上昇で生じるデリバティブの損失>
2023年1月8日:増刊:有料版・無料版共通
【目次】
■1.デリバティブの予想は欠落している
■2.世界の銀行に対するBIS規制:
一般に知られていないBISの支配
■3.国債の格付けBBB以下はリスク資産、銀行間の担保にならない
■4.BISのデリバティブへの警告(22年11月30日)
【後記:挨拶】
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■1.デリバティブの予想は欠落している
その予想の中で、仕組みが難しいため、ほとんど言及されないものが「金利上昇による、デリバティブの巨大損」です。マネーのデリバティブの上に、われわれの金融・経済があるのですが、その説明と解説は行われていません。
突飛な例えですが、デリバティブは、船を浮かべる水、または飛行機を飛ばす空気に相当します。水が減ると船の高さ(金融・経済)は、全体が沈みます。空気が薄くなると揚力を失う飛行機(株価)はエアポケットに入って墜落するかもしれない。
【契約残高】
デリバティブの契約残高は、632兆ドル(8京2160兆円)もあります(2022年6月末:BIS)。地上のマネー(=銀行マネー)のすべてにほぼ2重にデリバティブがかかっているとしていいものです。
(銀行間デリバティブのBIS統計)
https://stats.bis.org/statx/srs/table/d5.1?f=pdf
中央銀行の上に中央銀行と言えるBIS(スイスのバーゼルにある国際決済銀行:トウモロコシを半分に切って、立てたように見えるビル)が集計したものです。BISに加盟していないと、SWIFT回線での、通貨交換にドルやユーロが関係する国際送金と決済は行うことできません。国際的な決済は、通貨交換を含みます。例えば、「円をドルに変換→ドルで送金→人民元に変換」です。
【ロシアの事例】
国際送金、借り入れ、決済ができないと、西側の銀行は決済の機能を、停止します。ウクライナ戦争勃発の直後、米国は、BISに要請してロシアのルーブルを、SWIFT回線から締め出しました。
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