新年のブラックスワン(2)~ウクライナ
ロシアがウクライナに軍事侵攻してから間もなく1年になろうとしています。この間、米国では中間選挙の結果、ねじれ議会となり、ウクライナへの軍事、経済支援が継続されるのか、縮小されるのか不透明になってきました。下院を支配することになった共和党が無条件の支援には難色を示しています。
一方、侵攻を続けるロシア側も武器弾薬の消耗が激しく、兵士の犠牲も多くなり士気が低下、大統領側近からもプーチンのウクライナ戦略への不満が聞かれるようなりました。ウクライナ情勢が23年の世界にとってブラックスワンとなりつつあります。
「停戦協議困難で武力決着へ」
当初、2か月もあればウクライナを制圧できると踏んで軍事侵攻に出たプーチン大統領の思惑が大きく外れました。制圧しかけた東部、南部をウクライナ軍に反撃され、増派した兵の犠牲者も多く、多くの若者が徴兵を逃れるために国外に流出しました。思い通りに進まない焦りか、プーチン大統領や政権周辺から停戦協議の話が出るようになりました。
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