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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第602号(2023/1/8) 週を通じて気力に乏しい相場、週末の米株価は買われ過ぎ/日経平均の予想値を下方修正
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
1/14(土)名古屋(7/20)
1/28(土)浜松町(11/30)
2/4(土)大阪(8/18)
2/11(土)横浜(6/20)
2/18(土)ウェブ(4/150)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
なお、3月以降の自主開催セミナーのスケジュールは、1月後半には決定する予定です。しばらくお待ちください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
☆過ぎし花~先週(1/2~1/6)の世界経済・市場を振り返って
<総じては先週の世界市場は無気力相場、週末の米国株価は買われ過ぎと考える>
(まとめ)
先週の世界市場は、総じては気力に乏しく、明確な方向性が出ませんでした。特に円相場は、当初想定していた投機的な円買いは膨らみましたが、予想していたほど長続きせず、むしろその後は円安方向に急速に振れ、週末にまた円高に進むといった地合いで、極めて不安定でした。
週末の米国での経済統計(雇用統計、ISM非製造業指数)は、見込み通り景気の弱さとインフレ懸念の後退を示唆しましたが、米国株価は景気悪化要因を大きく懸念すると見込んでいたところ、見通しが外れ、上振れして週を終えました。ただ、景気悪化の状況を楽観視するのは危険で、週末の米株価の上振れは買われ過ぎだったと判断します。
米ドル相場や米長期金利は、景気悪化でもインフレ懸念後退でも、いずれにせよ低下(米ドル安・円高並びに長期金利低下)すると予想していましたが、こちらは予想通りの動きでした。
(詳細)
先週の世界市場は(国内外で休場日が多かったこともありましたが)気力に乏しく、力強く上にも下にも方向感が表れにくい展開でした。
特に上下に振れたのは円相場でした。前号の当メールマガジンでは、まず昨年最終週の円高気味の推移について、「人間の投資家」が円を買ったというより、プログラム売買による機械的な円買いだったのではないか、との推察を述べました。
先週は、そうしたプログラム取引の円買いに続いて、投機的な円買いも乗じて、円の買い攻めが進むのではないか、とみていました。実際先週は、何度か130円を割り込む米ドル安・円高が生じました。
しかし想定外に、そうした円買いは短期的に一巡し、逆に円の売り戻しが一気に進行して、1ドル134円台まで米ドル高・円安に振れました。その後は、後で述べるように、週末金曜日の米経済指標を受けて、一気に132円辺りに戻って、週を終えています。
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