永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.01.12
新 恭(あらた きょう)
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少子化対策を消費増税でという心得違いが国を衰退させる
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少子化対策の必要性が唱えられはじめて30年、第一次安倍政権下の2007年に少
子化対策担当大臣を初めて置いてから15年をこえるというのに、この国の人口
減少には歯止めがかからず、2022年の出生数は統計開始以来初めて80万人を割
り込んだ。想定より8年も早い減少ペースだという。
子ども予算倍増を掲げながら、昨年の臨時国会では防衛費倍増を優先し、子育
て支援の財源確保の議論を翌年以降に先送りした岸田首相は、年頭の記者会
で、「異次元の少子化対策に挑戦し、若い世代からようやく政府が本気になっ
たと思っていただける構造を実現するべく、大胆に検討を進める」と述べた。
少子化対策は選挙で訴えても票にならないという政治家たちの心得違いから、
その重要さがわかってはいても、大きな政治課題になってこなかったのだが、
さすがにここまで来ると、本気度を示さざるを得ないようだ。
それにしても、やれ「異次元」だの、「大胆」だのと威勢がいいわりには、結
局のところ毎度お馴染みの「検討を進める」だから、あんまり期待できないよ
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