日刊 大石英司の代替空港
▲▽ロシアはしぶとい▽▲
昨日の反動か、今日は少しニュースが減りました。
※ 「舞いあがれ!」舞が決断「私がそばで支える」パイロットより工場選ぶ
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc93e90cf657a9f8017217effdacd320b509784
*対戦車ヘリ「コブラ」も登場 東北方面航空隊、年初飛行訓練
https://news.livedoor.com/article/detail/23516808/
どうしてもパイロットへの夢を捨てきれなかった舞。数年後、陸自の飛行服を
身に纏った舞候補生の姿は、三重県の某駐屯地のハンガーに。
「教官! 私、ロングボウのパイロットになって、押し寄せる中共の水陸両用戦
車を片っ端からヘルファイアで屠ってやります!」
パイロット候補生を出迎える赤ら顔のベテラン教官。
「うみゅ! まずは意気は良し! さ、では先日届いたばかりの新型機から案内
しよう。これがUH-2じゃ! これから陸自航空隊のワークホースとして活躍してくれる」
「何ですか? このベトナム戦争時代のロートル・ヘリは?」
「あ、いやいや。確かにデザインは、昔のとたいして変わっとらんが、エンジン
は双発、羽も増えたしシステムも一新された。何しろ国産ヘリだぞ」
ハンガーの奥で埃を被った武装ヘリに気付く舞候補生。
「あれはもしや……」
「そうじゃ。AH-1S。冷戦を戦い抜いた、歴戦の強者じゃ!」
「G7国で、こんな骨董品を今時どこが使っているんですか? あるいはG20とかでも……」
強ばる教官の表情。舞候補生、その隣でカバーを掛けられた別のヘリに目をやる。
「こっちは……」
「おお! これこそは、本邦陸自のみが保有する、偵察専用のスカウト・ヘリじ
ゃ。客は乗せん。物も運ばん。偵察任務に特化したユニークなヘリでな。乾坤一
擲、戦場に飛び出て敵を発見すると一目散に戻って来て、テレビでその情報を確
認できる。今ちょっとエンジンに問題があってな、長らく飛んでおらんのだが、
ようやく予算が付きそうになったと思った矢先に――」
「え? ホビーユースのドローンがリアルタイム映像を送って遣す時代に、わざ
わざPを二人も乗せて飛んで……」
「帰れ! 空でも海でも好きな所に行ってくれ」
教官、小脇に抱えた一升瓶をグイっと飲み干す。
翌年、厚木の巨大ハンガーに、海自航空隊の飛行服を着た舞候補生の姿があった。
「候補生諸君! 諸君らが最終的に乗ることになる純国産の哨戒機がこれだ!
機体もアビオも、エンジンまで、全部国産だぞ! 誇らしいだろう? まだピカピカだ」
「ほほう! これが、哨戒機とは名ばかりの噂のガラクタ哨戒機ですかぁ? ア
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