昨今は、「物価高」「インフレ」が進み、モノの値段が「高すぎる」が問題だ―――と言う言われることが多くなりましたが、少し中長期的、かつ、世界的な視点で見れば、日本の場合は、「モノの値段が安すぎる」ことが問題であることを忘れてはなりません。なぜなら、日本の「モノの値段が安過ぎる」ことが、我々の給料が外国に比べて特に安いことの根本的な原因となっているからです。
例えば日本ではラーメンと言えば600円や700円のものですが、欧米では今や、2000円や3000円は当たり前で、ニューヨークでは5000円を上回るケースもあったりします。ラーメン一杯にそれだけのお金を客が払えば、当然時給も高くすることができる一方で、日本の時給が安くなるのも当たり前です。
こうした「安さ」があらゆる商品やサービスにおいて生じているわけで、それが日本人が貧困化していることの根本的原因なのです。
こういうモノの値段の国際比較を考える上で、しばしば着目されるのが、マクドナルドのビッグマック。ビッグマックは世界中どこにいっても同じ品質のものなわけで、その価格の差異が、生活実感を伴う物価の高低差を比較するにあたって最も分かり易い指標の一つになっているわけです。
こちらの図をご覧下さい。
https://foimg.com/00178/oyJOnj
これは、世界各国のビッグマックの価格のトップ50位のランキングです。
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