『V-ZONE』の思い出話はこれまた尽きないの
ですが、それもちょっと長くなるので割愛して、じゃあなんで『V-ZONE』
の話を今しているかといいますと、当時数多くあったファンタスティック映
画を取り扱った媒体の中でも『V-ZONE』はとくにトロマへの傾倒度が高
く、来日したときのインタビューだけでなくトロマ初期の艶笑コメディも取
り上げたり、また当時ニューヨークのヘルズキッチンにあったトロマ本社へ
の取材記事(ロイド・カウフマンとマイケル・ハーズ両方のインタビューを
含む)を掲載したり、はたまた『悪魔のしたたり〜ブラッドサッキング・フ
リークス』を大々的にフィーチャーしたりしていたので、そのことでぼくの
中でトロマに対してはーー少なくとも世間一般よりーー親近感もあり、トロ
マを率いるロイドとマイケルの根底にある生真面目さに触れていたこともま
た、今に至るまで続くぼくのトロマ観が醸成される上で大きな影響がありま
した。
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