メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

黒田日銀最後の展望リポート

マンさんの経済あらかると
  • 2023/01/16
    • シェアする
黒田日銀最後の展望リポート  今週17,18の両日、日銀は金融政策決定会合を開きます。黒田総裁の任期は4月8日までなので、3か月に1回提出する「展望リポート」は、今回が黒田日銀では最後のものとなります。3月にもう1回決定会合がありますが、ここでは展望リポートは出ず、しかも次の日銀総裁がアナウンスされていると思われるので、実質的には今回が黒田総裁のもとでの最後の決定会合とも言えます。  現実のインフレ率が政府日銀の「2%の物価安定目標」をすでに大きく上回っているので、日銀のインフレ見通しがどう変わるかで、金融政策の修正にもつながるので、内外から大いに注目されています。日経新聞は先に物価の見通しを上方修正との観測記事を掲載、12日付の読売新聞は大規模緩和の副作用を点検すると書きました。現実と政治的配慮とのはざまで、日銀がどんな予想と判断を示すのか、探ってみましょう。 「周回遅れの物価上振れ」  昨今の日銀の言動を見ていると、1年前のFRB(連邦準備理事会)、ECB(欧州中央銀行)の「インフレは一時的なもので、間もなく落ち着くので利上げは必要ない」との発言を思い出します。当時の認識としては、原油など資源価格の上昇や、コロナ規制緩和による需要集中は、いずれも短期的なインフレ圧力、と認識されました。その後修正を余儀なくされるのですが、昨今の日銀総裁発言と重なります。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • マンさんの経済あらかると
  • 金融・為替市場で40年近いエコノミスト経歴を持つ著者が、日々経済問題と取り組んでいる方々のために、ホットな話題を「あらかると」の形でとりあげます。新聞やTVが取り上げない裏話にもご期待ください。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎週 月・水・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)