日刊 大石英司の代替空港
▲▽財政支出の謎▽▲
今日は久しぶりに巡回に時間を食いました。
※ コロナ補助金で赤字4億→黒字7億 病院平均、患者拒否で受給も
https://news.yahoo.co.jp/articles/24f41fa443f52fbeb68fc67c98d70605a8b1c43e
*池田信夫 blog : 「政府支出」を増やしても成長できない
https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52073276.html
池戸万作という経済評論家の方があっという間にSNSのスターダムにのし上が
って来て、ツイフェミな皆さんが一斉にリツィートを繰り返しています。
仰っていることに別に真新しさはない。以前から議論されて来たことです(し
かもだいたい否定済み)。
この方、インパクトが強くて、自分が批判にめげないのは、自分が絶対的に正
しいからだと、厨二病みたいなことも仰っている。それって、ひろゆきと何処が
違うんだろうと思ったりするわけですが、この政府支出=財政赤字≒財政出動
(言葉の綾だよねw)を巡る古くて新しい問題をどう考えるべきなのか?
政府支出を増やせば支出した分、景気は良くなるというのは、オールド・ケイ
ンジアンの立場だと理解して良いの?
恐らく80年代の、バブルの頃までは、政府支出を増やせば、それが一定の乗数
効果をもたらしたのだろうと思います。
アベスガ政権という、ブレーキとアクセルを同時に踏み続けた政権の財政支出
をどう評価するかは難しい所なれど、結果として、景気を上げる効果は無かった
ことは紛れもない事実です。それはブレーキを一緒に踏んだからなのか? ある
いは踏みすぎたということなのか?
財政支出という意味では、この3年間、日本は興味深い実験を行った。それは
医療業界への大盤振る舞いです。タワマンのフロアを全室買い占めるだけの稼ぎ
を得たお医者が恐らく何千人何万人といる。いったい総額で何十兆円が医療業界
に流れたのか? さすがにそれだけのお金が財政支出として国内でばらまかれれ
ば、トリクルダウンが起きないはずはない。景気に反映しないはずがない。
所が、言うまでも無くそれは起こっていない。看護師のボーナスに大盤振る舞
いがあったわけでもない。
もちろんトリクルダウンなんてものは、経済学の中ではとっくに否定されてい
るわけですが、これほど、個人の所得が低く抑えられ、また消費者としてお金を
使う前に、政府があれやこれやでかすめ取っていく今の収奪構造に於いては、政
府支出が期待したほどの効果を及ぼしていないこともまた明らかです。今回のコ
ロナでの未曾有のバラマキは端なくもそのこと=「政府支出が景気に与える影響
は限定的である」を証明してしまったと言える。
今年も来年も税収は大きく上振れするわけですが、それはほとんどが、海外で
稼いで来たものらしい。ではどうして、財政支出の効果が抑制されるようになっ
てしまったのか?
*ミクロな所で言えば、沖縄県に対する政府支出もまた膨大なものがある。辺野
古でのバラマキを含めて。財政支出がそれほどまでに国民の懐を潤すならば、沖
縄の県民所得は、他県より抜きんでていなければおかしい。所が、そういう事実
は何処にも無い。むしろずっと、底辺を彷徨いている。
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