第２８４回「セックスの前と後」

男子はセックスする前に盛り上がり、女子はセックスの後に 盛り上がる。 この時差の違いで、男女にはすれ違いが生じたりするのです。 まあ、悪く言えば、男は女とセックスすることばかり 考えていて、基本、やり逃げなのです。 男は、射精して、女に種をつければ、それで、男としての 目的は達成されてしまうので、その時点で満足して、 急激に冷めるのです。一方、女子の方は、男子から種を受けて、 妊娠、出産、子育て、というふうに、それから、 様々なプログラムが始まる可能性があるので、それで、 「セックスしました、はい、それでおしまい」という訳には いかないのです。それで、むしろ、セックスの後のほうが 恋愛感情が盛り上がったりするのです。 そういうすれ違いを乗り越えて、男女は結ばれて、 番を作り、子供を産み、育てるのです。 なんかすごいことなんじゃないか、と思われるのですが、 世の中の人間は、皆、そういうふうにして、 生を受け、生まれてくるのですよね。 自分の命は、大事にしなくちゃ。ですよね。 それでは、今回のセミナーを始めていきましょうね。 １】女の子の取り扱いセミナー第２８４回 「女子がほれるポイントは男にはわからない」 今の世の中、常に、理性的な行動というのが求められます。 たとえば、「異性とセックスしたい！」という性衝動でさえ、 本能のままに実行に移してしまうと、刑法に触れ、 警察に捕まってしまう危険性があり、そうそう本能に任せて 行動する訳にはいきません。 セックスに限らず、現代日本では、すべてのことに、 理性的、合理的に、確率などを考えて、失敗しないように、 行動することが求められ、子供のころから、そのように 振舞うことを教育されて、もうそれは、意識しないでも、 自然にそうなるように行動しているものなのです。 まあ、それはおおむね、悪いことではありませんけどね。 そして、親に可愛がられる、いい子ほど、そういうふうに 振舞う傾向が強かったりするものです。 しかし、そういう傾向が強すぎると、困ることが ひとつ、生じるのです。 それは、恋愛から続くセックスのこと、生殖のこと。 これは、こういうふうに、情報を集め、分析して、 合理的な判断の元、行動する、という癖がついている人に とっては、非常にハードルの高い課題に映ってしまう のではないか、とか思うのです。 だって、異性に限らず、自分とは違う人間が何を考えているのか、 何が好きで、何に性欲を感じるのかなんて、わかるはずがないのに、 理性的、合理的であろうとする本心が「何とか彼女の本心を 知って、それに基づいて対策を立てていかなくちゃ恋愛は できない」と叫ぶのです。 つまり、成功の（性交？）ための有効な情報は何もなく、