ベクトルが変わったドル円相場
昨年10月下旬に1ドル151円台の円安を付け、政府は2度目のドル売り介入を余儀なくされました。結果的にこれがドル円のピークとなり、その後3か月足らずの間にドル円は一時127円台まで下げ、24円あまり円高に振れています。「行き過ぎた円安の修正」の域を超えて、ドル円相場はまさにベクトルが変わった感があります。
「米国インフレにピークアウト感」
日本政府が2度目の為替介入に出たころが、結果的にドル高のピークになったようです。介入からしばらくは市場も疑心暗鬼で、当局の「覆面介入」で円売りをけん制し、11月初旬まではドル円は147円前後で推移、あわよくばまたドル高を試そうとの動きも見られました。
しかし、この流れを変えたのが11月10日に発表された10月の米国CPI(消費者物価)で、これが市場の予想を下回る低い上昇となり、米国のインフレもピークアウトしたのでは、との期待が市場に広がりました。このCPI発表を受けて、米国の長期金利は大きく低下し、ドル指数も下落に転じました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)