日本株式市場もドル円相場は、「1月17~18日の日銀政策決
定会合」を挟んで激しく乱高下しました。
この日の黒田日銀は、「さらなる政策変更なし」でした。
激しい乱高下が終わって見れば、日本株式市場もドル円相場もな
んちゅうことは無い、元の状態へ戻りました。
しかしながら、この日の決定会合では、「日銀はさらなる引き締め
へ向かっているのでは???」との兼ねてからの「市場の疑念」
は、まるっきり払拭されませんでした。
この「市場の疑念」は、決定会合後の黒田総裁の記者会見に集中し
ていました。
「3月退任」を目前にしている「おそらく最後になるであろう記
者会見」で、黒田総裁が後任の正副の総裁が仕事をしやすくなる
ようにと、「近い将来の金融引き締めの道筋(=出口戦略)につい
て何らかの示唆を示すのでは?」と、市場は大変警戒し、期待もし
ていたのです。
しかしながら、この日の黒田総裁の「記者会見」は、こういった
「市場の懸念」を払拭することは、まるっきり出来ませんでした。
総裁は、する気がまるっきり無かったのだと思います。
政治的なプレッシャーの中で、「さらなる政策変更無し」「異次
元の金融緩和は継続する」とした黒田日銀総裁の「記者会見」は、
一見「毅然としていて立派だった」ように見受けられます。
が、見方を変えれば「後は野となれ山となれ」で、すがすがしさの
かけらも無く、後任にとっても日本経済にとっても無責任と言え
ば大変無責任な「最後の記者会見」でした。
黒田日銀総裁は市場との対立から逃げ切ったのです。
後任の正副の総裁は大変な苦労を背負い込んだと言えるでしょう。
気の毒な話です。
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