男性の自殺者増加：貧困、高齢化と「記念日自殺」

　2022年の自殺者数が2万1584人となることが厚生労働省から発表され、2年ぶりに増加することがわかった。2020〜2021年は、女性の自殺者増加が目立っていたが、2022年は、男性にも自殺者増加がみられるようになったことは、あらためてこの2，3年のメンタルヘルスの悪化を思い知らされる事実である。 　男性の自殺者は、前年に比べて604人増の1万4543人と、13年ぶりの増加となった。毎年3月発表の確定値では、今回の速報値よりは人数が増加すると予測されるので、実数はもっと多くなるものと思われる。