Vol.342
2/21/2023
「オタワ紀行(1)」
オタワってご存知ですか? なぁんか聞いたことある? カナダの都市だよね。そのくらいの知識ではないでしょうか。中には「知り合いが住んでるよ」や「若い頃、数ヶ月滞在してました」という人も読者の中には’いるかもしれません。それどころか「いま、オタワでこれ読んでまーす! もう10年住んでいます」もいるかも。でも、おそらくこれを読んでくださっている方のほとんどは前述の、ぼんやりイメージではないでしょうか。
カナダの東部に位置します。ニューヨークからは割と近いカナダ。(割と、です。日本の国土を基準にしないでください)そんな僕ですら、実はよくわかってない。
カナダといえば、最初に思い出すのは最大の都市であるトロント。カナダ最大の都市は北米でもニューヨーク、LA、シカゴに次いで4番目の都市と言われます。次に思い浮かべるのは、やっぱりモントリオール。オリンピックのあった都市でもあるし、世界的に著名な映画祭もあるので、ちょくちょく耳にする名前かと。次に思い浮かべるのはバンクーバー。気候とそこに住む人々の暖かさと物価の安やで、世界有数の「住みたい街」ランキングの常連。カナダ西部の大都会です。あとは自然派の方はナイアガラの滝があるナイアガラフォールズを思い浮かべる人もいるかもしれません。
その次あたりに出てくるのがオタワ(Ottawa)。いや、その前にカルガリーやエドモントンを先に思い浮かべる人もいるかな。どちらにしろ、日本の人にとってそう思い入れもない都市名の気がします。同じ北米の東部に20年住んでいる僕にとってもそこまで意識する場所ではありませんでした。
ところが。オタワ、実は首都なんです。知ってました? カナダのキャピタル。人口は国内第5位だけれど、カナダの政治、経済、文化の中心なんです。
アメリカの大都市ランキングがニューヨーク、LA、シカゴ、ヒューストンと続くのに、首都がワシントンD.Cっていうのと一緒。長野県の最大の都市が松本市なのに、県庁所在地が長野市っていうのと一緒。違うか。
で、今回はそのオタワに行ったお話。
カナダは過去、トロント、モントリオール、ナイアガラフォールズに行ったことがあります。3回目のカナダ。トロントはほぼアメリカの都市と変わらず、モントリオールはもはやフランスでした。英語も通じなくはないですが、フレンチに触れる割合の方がずっと多かった。カナダ自体、イギリスとフランスの移民を多く受け入れているため2つの言語で成り立つ国です。異文化共生大国カナダにおいてフランス語は第二の公用語として承認されています。国民は普通に子供の頃から、フランス語を学ぶシステムになっている。その中でもケベック州はフランス語圏であり、ケベック最大の都市モントリオールは街中で公用語のごとく使われています。
とは言っても、本場フランスのフレンチとカナダの公用語としてのフランス語は当然、若干の違いがあるようで、ケベック州のフランス語は「ケベック・フランス語」と呼ばれているそうです。具体的にどこがどう違うかまだは知らない。
で、オタワもケベック州なのでフランス語、、、と勝手に思ってました。大間違い。まず、ケベック州ではなかった。地図を見て、あのへんケベックと勝手に思い込んでいただけでした。実は、オンタリオ州。正確にいえば、オンタリオ州東部に位置する地方行政区。「だとして、あのへん全部、フランス語ちゃうん?」ステレオタイプで、思い込みの激しい僕のとんでもない間違い。ありがちなミス。世の中、こんな感じの知ったかぶりな大間違いっていっぱいあるんだろうなぁ。。
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