枇杷の花咲く2023/01/26(第6259号、通算第7239号)
レジェンド復活
藤井聡太五冠の先勝で開幕していた王将戦七番勝負の第2局は、大阪府高槻市の温泉旅館「山水館」で21日と22日の2日間にわたって行われ、挑戦者の羽生九段が終始攻め続けて、101手で初勝利を飾った。対戦成績は1勝1敗の五分。羽生マジックで知られたかつてのレジェンドと、現代の新覇王の対決にふさわしい歴史的な名局だった。
囲碁将棋の世界では、棋士のピークは25歳とも30歳とも言われ、それを過ぎると年々棋力が落ちていくとされている。新戦型や指し回しの近代化に古い頭脳では付いていくのが困難になり、畢竟、鍛えぬいた読みの力が勝負を分ける要因になるが、その「読み」も頭脳の柔軟さが足らなければ、深みに欠ける。
そういう意味では、羽生九段の52歳という年齢はすでに老齢期の棋士のそれであり、20歳の若い頭脳に叶うはずがないのだ。
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