米国債務上限問題の波紋は
先週19日に米国の連邦債務は31兆4千億ドルの法定上限に到達しました。バイデン政権はこの上限引き上げに向けて、共和党下院のマッカーシー議長と交渉に入りました。これまで米国ではこの問題がこじれてデフォルト(債務不履行)が発生する事態は回避してきました。しかし、今日の米国は幾多の「分断」が生じていて、1枚岩になれない状況にあります。これまでのような妥協、落としどころが見つからないと、「事件」になります。
「タイムリミットは6月上旬」
債務の上限に到達しましたが、すぐに問題が生じるわけではありません。財務省が資金繰り策を講じ、当面は新たな債務を負わずに資金調達が可能な体制にしてあります。しかしその猶予も数か月で、6月上旬がタイムリミットです。それまでに法廷債務上限を引き上げなければなりません。これまでは交渉が難航して政府機関が閉鎖に追い込まれたことはありますが、デフォルトに陥ったことはありません。
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