永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.01.26
新 恭(あらた きょう)
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岸田vs菅の権力闘争勃発、二股かける萩生田の動向が鍵に
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ただでさえ不景気なところに物価ばかりが容赦なく上がり、われわれ庶民の暮
らしは世知辛くなる一方だ。こういう時こそ、税や社会保険料など国民負担を
減らすべきなのに、どうやら岸田首相は「増税」に頭が囚われてしまっている
ようである。
1月23日に召集された通常国会の冒頭。施政方針演説で岸田首相は、防衛力の
強化をはかるため2027年度から年4兆円の新たな財源が必要になるとして、あ
らためて増税の決意を示した。「行財政改革の努力を最大限行った上で、それ
でも足りない約四分の一については、今を生きる我々が、将来世代への責任と
して対応してまいります」。
不景気の時は減税して庶民のフトコロをあたため、景気が過熱すれば増税で冷
やすというのが、政策の常道であり、理にかなったやり方だが、筋金入りの増
税論者といわれる岸田首相には通用しないようである。いまどき増税すれば、
ますます景気は悪化し、企業の収益が落ちて、結果として税収は減少するだろ
う。
本来ならこの国会、岸田増税路線を阻むため野党の奮起を期待したいところだ
が、肝心の野党勢力、とりわけ第1党である立憲民主党の方向性が定まらない。
むろん、反増税のポーズは見せている。今月17日、立憲民主党、日本維新の会
など6党1会派が野党国対委員長会談を開き、岸田政権の増税路線にくみしな
いことで一致したという。
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