グローバル株式市場では「景気後退派」と「ソフトランディング」
派の間で激しい対立が続いています。当面株価は乱高下しながら
も一進一退を続けることでしょう。
さて、アメリカの経済学者の気は早いです。
彼らの目は、『今現在進行形の高インフレが収束した後のアメリ
カ経済の姿』を既に見据え始めています。
アメリカ経済学者の間では、「高インフレ収束後のアメリカ経済
の姿」について、激しい論争が既に始まっているのです。
またしても、ローレンス・サマーズとポールク・ルークマンとが激
しく意見対立しています。
ローレンス・サマーズ氏は、「2023年アメリカでは何処かの地
点で『高めの金利・高めのインフレが復活する大転換時代』、言い
換えると『高めの金利・高めのインフレが復活するオールド・ノー
マル(旧常態)の時代』が、40年ぶりに始まる可能性がある」と
主張しています。
この反対に、ポール・クルーグマン氏は、「『大転換時代』は訪れ
ない。アメリカ経済はソフトランディングした後は、『コロナ前』
と同じ『長期停滞っぽい時代』『ニューノーマル(新常態)時代』
に後戻りする。『コロナ後』も、引き続き低金利のディスインフレ
時代は続く」と主張しています。
目下の所、どちらの主張が正しいのか、私にはまだよく分らない
ところがあります。毎日調べながら苦しんでいます。
高インフレの収束後に「大転換時代」が訪れれば、金利が高めに
なるのでバブルは起きにくくなり、株式投資の運用益はコロナ前
よりかなり(?)下がります。
その反対に、高インフレ収束後、コロナ前の「長期停滞っぽい時
代」に後戻りするならば、金利は引き続き低いままで、バブルは周
期的に起きやすくなり、株式の運用益もコロナ前のように高いま
まです。
「今後の運用成績」という観点から、私たち個人投資家にとって
も、「『コロナ後』『高インフレの収束後』にどんな世界が待ち受
けているのか?」は、とてもとても重要なのです。
しかしながら、まだ全容は見えて来ません。
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