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読書三昧パート2

ドクター畑地の診察室
ドクター畑地の診察室176.2023.1.29. まぐまぐ大賞2022 健康部門 第3位に輝きました!ご声援ありがとうございました! 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信! https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php **************************** 読書三昧パート2  先週に引き続き読書の話題。さて、直木賞が発表された翌日金曜日(1/20)早速買いに行きました「しろがねの葉」。家から1番近い「本の王国津北店」に仕事帰りの午後8時頃お邪魔しました。なんと、無いではありませんか!僕としては、直木賞コーナーができていて、そこに「地図と拳」とともに置いてあって欲しかった訳ですが、両方とも置いて無かった。少しコーナーができるには早過ぎたのでしょうか。  しかしながら、本屋内の目抜き通りをはずれて色々脇に回って探すと、、、あったではありませんか!「直木賞候補」と言う帯と共に一冊だけ残っていたので迷わず購入しました。因みにどこを探しても「地図と拳」は一冊も無かったのは残念です。田舎の本屋では「地図と拳」のような見るからに厚い小説はそもそも入荷してないのか、売り切れたのかは定かではありません。自分は既に昨年、名古屋高島屋ゲートタワーモールの三省堂で購入し、読んでいたので「しろがねの葉」だけ購入することが目的だった訳で、目的は達成できた訳です。  さて、この小説、主人公は安土桃山時代から江戸時代初期の石見銀山の女性です。出張の電車内で読む小説はさらっと読めるもの、休日に自宅で読書する小説は重厚長大で、がっぷり組んで寄り切られるような感じの小説を期待します。本は余り厚くないですが、主人公をの設定やネット上の書評からはかなり重厚な小説を予想しました。  土曜日の昼下がり、読み出してみると一気読み、余り考えることなく、面白く2時間かからず読破できました。確かに良かった、面白かった訳ですが、自分の中では何か足らないような気がした訳です。何が足らないのか、一つ目は小説背景の詳細な描写が少し物足りなかった。具体的には時代背景や銀山採掘の詳細な描写、銀山特有の病の解説など、ノンフィクションの部分をもう少し詳細に叙述してあった方が自分の好みでした。    もう一つ、かなりヘビーなテーマを扱っているにも関わらず、思っているよりドロドロしてなかったことです。これは好みや感覚にもよりますが。敢えて記載させていただくと、この小説、テーマの割にさらっとしすぎているような感じで、このテーマ、内容なら船戸与一さんのような切り口を期待していた私にとってはやや物足りなかった訳です。逆にそこまでドロドロしてないので、濃いテーマでも万人受けする小説と言えます。一方で、感じ方によっては充分濃い小説と言うことは記載しておきます。  2つの直木賞、自分の中では「地図と拳」が好みです。一気に読破できると言う点では「しろがねの葉」、がっぷり組んで寄り切られた感を味わいたい方には「地図と拳」をお勧めします。どちらも直木賞に相応しい小説だと思います。  さて、1/20金曜日、「しろがねの葉」以外に門屋慶喜さんの「江戸一新」購入しました。門屋慶喜さんの小説は「家康江戸を建てる」「信長鉄砲で君臨する」に次いで三作目の購入ですが、はっきり言って面白かった。賞をもらってなくとも、面白い小説沢山あります。購入した金曜日夜一気読みしてしまいました。  今週も自国語で面白い読書を満喫できる幸せを噛み締めながら、週末を過ごしています。 ***************************** ドクター畑地の診察室176.2023.1.29号 毎週日曜日お昼に配信予定です。 次号は2023.2.7.です。 お問合せ、感想などはコチラまで zm.magumagu@gmail.com 畑地 治 https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 https ://mie-matsu-kokyuki.mars.bindcloud.jp/ https://www.facebook.com/mch.respiratory.center/ 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php ***************************** ★お知らせ★

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