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宮台真司さんと、かのテロ事件について対談。事件が意味するもの、殺傷テロに対して言論人が如何に対峙すべきかをお話しました。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
昨日放送した東京MXテレビの『東京ホンマもん教室』のゲストは、宮台真司さん。昨年11月のかのテロ事件からたった一月半しか経っていないタイミングにて収録させて頂きました。宮台さんには一昨年にも同番組でゲスト出演頂いており、その時の対談、ならびそれをさらに膨らませる主旨で行った別途行った対談を含めた共著を昨年9月に出版いたしたところです(https://www.amazon.co.jp/dp/4828424253)。そんな共著が出た直後の事件ということで当方、恐らくは皆様以上に大きな衝撃を受けたものと思います。 https://www.youtube.com/watch?v=K4UHZSPq9h8&t=1308 対談ではまず、退院され、お仕事にも復帰されたた事について心よりお喜び申し上げるとともに、かの事件を振り返るところからお話を伺いました。 詳しくはまた、上記動画(ならびに再来週放送予定の対談後編)を御参照頂ければと思いますが、顔面から喉にかけてと、太股の辺りの二カ所、深く刺されていたとのこと。一番深いところで実に10cmもの刺し傷で、あと1cm程深ければ、太い血管に届き、恐らく命は無かったであろうとのこと。まさに九死に一生を得る格好で生還されたわけです。 残念ながらまだ犯人は捕まっておらず、どういう動機であったのかは分かりませんが、動機としては、大きく分けて「宮台真司さんに対する個人的な恨み」を動機とするケースと、「有名な(言論)人であれば誰でも善かった」というケースの二種類があり得るだろうと宮台さんは推察されていました。 ここで大学教員として当方も恐ろしいと感じたのは、我々大学の教員は、授業の情報がインターネットで公開されており、何時から何時までどこにいるのかを、誰もが容易く突き止めることができてしまう、という点。これが、ひろゆきさんやホリエモンさんだと、授業がないため、なかなか殺傷してやろうと考えてもそれを実行することが難しいわけですが、我々大学人の場合は、その気になれば容易く実行できてしまうわけです。ですから、動機のタイプに拘わらず、その実行容易性が今回の事件に結び付いたであろうことは間違いないところだと思います。 さらに、「宮台真司さんに対する個人的な恨み」を動機とするタイプの事件であったとすれば宮台さんはこれからもずっと殺傷されるリスクがあるということになります。一方で、「有名な(言論)人であれば誰でもよかった」タイプであれば、宮台さん本人が再び殺傷されるリスクは前者ほど高くはないでしょうが、代わりにその対談相手の当方を含めた同様の活動を行う我々の様な言論人全員にそのリスクが存在するという事になります。

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