第586号
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岩上安身のIWJ特報!
急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!?
日本はこれからどうなるのか?
岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー
(その5)
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(その4)のつづき
日銀の黒田東彦(くろだはるひこ)総裁は、2022年9月22日の金融政策決定会
合後の会見で、当面は政策金利の引き上げも、フォワードガイダンス(金融政策
の先行き指針)の変更も考えていないと強調した。
さらに、変更は「2~3年はない」と踏み込んだため、その発言直後から円が急
速に売られ、会見中に一時1ドル=146円に迫る円安となった。
この円安を受けて、政府と日銀は1998年6月以来の円買いドル売りの為替介入
に踏み切り、円は一時1ドル=142円まで上昇したが、翌23日には円安に転じ、24
日0時には143.31円に戻ってしまった。週明けも143~144円付近で推移している
。
なお、黒田総裁は9月26日、政府・日銀による22日の介入は「適切であった」
と評価し、「今でも(1ドル)142円から143円ぐらいで動いているので、介入の
効果がなくなったということはない」と述べた。
その上で、フォワードガイダンスの変更はないとした22日の発言について、「
現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定してい
る」という政策金利のフォワードガイダンスは感染症にひもづいたものであり、
「必ずしも2~3年という長期ではない」と一部を軌道修正した。
※円買い介入は「適切だった」、金融緩和と矛盾せず=黒田日銀総裁(ロイター
、2022年9月26日)
http://bit.ly/3wuiOgn
岩上安身は2022年9月26日、東京都内のIWJ事務所で、9月16日に行われたエコ
ノミストの田代秀敏氏への緊急インタビューの続編として、緊急インタビュー第
2弾を実施した。
※「頑張って働いた分が海外に流出し、働けど働けど暮らしは楽にならず」の日
本はこれからどうなるのか!~岩上安身によるインタビュー第1097回 ゲスト エ
コノミスト・田代秀敏氏 2022.9.16
https://bit.ly/3XDKziH
・エコノミスト・田代秀敏氏(IWJ撮影、2022年9月26日)
https://bit.ly/3Hv9wXY
田代氏は、22日の黒田総裁の発言に関して、「(指針は)当面の間、変更しな
い」とした際、記者から「当面とは、いつまでか」と聞かれ、官僚が作った想定
問答集に答えが見つからなかったのだろうと推測し、こう続けた。
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