// 週刊金融日記
// 2023年1月30日 第559号
// 夫婦で子供の教育方針が合わないと家庭崩壊します
// 米グロースやクリプトや香港株が年初来で大きく上昇中
// 西九州新幹線に乗って長崎に行ってポテンシャルを感じました
// 30代半ばを過ぎ性欲減退しています
// 他
こんにちは。藤沢数希です。
九州旅行中です。コロナ旅行補助金が延長されて、ワクチン接種済みの場合、以前のように旅行代金の4割ではなく補助率は2割に減ったのですが、旅館に泊まる度に県内で使えるクーポン2,000円分とかもらえますからランチなんかも無料になります。また、インバウンドはまだ∞コロナ政策にシフトした中国人観光客は基本的に来れないのですが、台湾や香港や韓国などからたくさん来ていて好調のようです。コロナ補助金とインバウンドのダブル効果で、日本の温泉旅館なんかはどこも賑わっています。
しかし、こうやってコロナ補助金を撒いて、旅行業者が潤い、平日に温泉旅行なんか行けちゃう引退した裕福な中高年なんかは得しているのですが、東京のサラリーマンが必死こいて働いて税金払って、こうしたコロナ大盤振舞のツケを毎年返していくわけですね。
★鹿児島の居酒屋は相変わらず安くて美味いですね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1618547119538982912
★最近は東京などで見なくなってしまった熊本のアサリですが、とても美味しいですね。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1618824336504389632
★ロシアのウクライナへの侵略戦争や円安なんかで天然ガスなど値上がって大変なのですが、九州は原発がちゃんと稼働していて、東京より電気代がかなり安いのは素晴らしいですね。東京は反原発運動家の方々のおかげでひとつも原発が動いていないので、これからもどんどん電気代が上がります。チーン。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1618830962321948672
●春節スタート 中国客来られなくても受け入れ態勢準備…韓国や台湾客取り込みへ
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20230121-OYTNT50044/
『週刊金融日記 第507号 もう北海道や沖縄や福岡は古い!オススメ国内移住先候補』
さて、もうずいぶん前のことなんで知らない人もいるかと思いますが、僕は福島第一原発事故の直後にエネルギー政策の本をいろいろ調べて書きました。反原発旋風が巻き起こる中、原子力に対して中立というか推進の立場の本としては、おそらく一番売れた本で、高校生のディベート大会とかそういうところでも原子力の是非がテーマになると、たいてい使われる本になっています。
今日のこういうソーラーのポンコツぶりとか、電気代の高騰とか、そういうのはぜんぶ12年も前にわかりきっていたことなんですよね。トホホ。
『反原発の不都合な真実』
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共通テストも終わり、これから大学入試の本番です。また、東京の中学受験はトップ校は2月1日に入試日を合わせているので、中学受験は今週が佳境です。拙著『コスパで考える学歴攻略法』についての記事がNEWSポストセブンの方に掲載されました。
●1000万円かけて私立中高一貫校に通わせる効果
https://www.news-postseven.com/archives/20230128_1835738.html
●勉強ができる子は東大より医学部に行くべきか
https://www.news-postseven.com/archives/20230129_1835745.html
今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。
- 医師の有利さは所得の高さより勤務形態の柔軟さ
- 外資系企業でいま解雇されると多くの企業が採用フリーズ中で辛いと思います
- 家賃引き上げ交渉を渋っていたら簡易裁判所から呼び出された件の結果報告
- 社長がキャバ嬢と豪遊しているポンジを疑われるエクシア社について
- 30代半ばを過ぎ性欲減退していますが性欲を高めるにはどうすればいいですか
それでは今週もよろしくお願いします。
1.夫婦で子供の教育方針が合わないと家庭崩壊します
最近は教育本を出版した関係で、家庭の教育方針についていろいろ取材を受けることが多いです。中学受験のコスパはいいのかとか、そういうことです。結論から言うと、教育に答えなんかないので、自分たちで答えを見つけてください、としか言いようがありません。ただ、僕は工学を学んだ人間です。大学や大学院では物性物理学関係で工学的な課題に取り組んでいました。金融機関で働くようになってからは金融工学です。なるべくリスクを減らしながらリターンをひたすら追求していく、という非常に工学的なアプローチです。
だから、これぐらい金をかけてこういう教育をしたら(潜在能力から比べて)これぐらい偏差値が上がりそうで、そのコストパフォーマンスはどうだろう、という議論はできるでしょう。そして、こういうレベルの大学でこういう勉強をしたら、これぐらいの年収が稼げるこういう仕事に就きやすい、みたいなことも十分に議論ができ、ある程度の「答え」があることは事実でしょう。そういうことを考えて、家庭の教育方針を決めるための指針にしてほしい、と思って本を出版したわけです。
『コスパで考える 学歴攻略法』
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子供の教育なんて答えがないのですけど、やはり長期に渡ることなので、方針が途中でブレるのはよくありません。ブレずにこうやっていく、と確固たる家庭の教育方針が決まれば、もうそれだけで成功と言ってもいいほどです。そして、これが本当に難しいです。夫婦で同じビジョンが共有されていない場合、時に悲劇が訪れます。
今週もまずは読者の方の投稿を最初に紹介します。
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- どうせ中学受験するなら小学校受験はしなくていいと思うのですが妻が小学校受験させたがっています
創刊号からの読者です。
新著も読ませて頂きました。
大変参考になりました。どうもありがとうございます。
質問です。
我が家には3歳の娘と0歳の息子がいるのですが、小学校受験をさせるべきかどうかで妻と議論しています。
藤沢先生には、小学校受験をさせることの是非について一度ご説明して頂きたいです。
我が家の環境としては、両親ともに30代前半、都内23区在住、両親共に20数年前に日能研に通い中学受験を経験、私自身はどちらかと言えば成功組で、御三家→東大→外資系証券と、(もちろん継続的に努力はしてきたものの)結果的に中学受験の恩恵をフルに享受するような人生を送ってきています。
妻は、中学受験で失敗とまでは言わないですが、第一志望の御三家には落ちてしまい、都内中堅の私立中高に進学、大学もMARCHと同程度のそこそこの大学を卒業しています。
ご想像の通り、妻が小学校受験をさせたがっており、私はあまり乗り気ではないです。
また、私自身が(成功者バイアスも多分にありますが)中学受験信者というか、勉強でもスポーツでも芸術でも、10-12歳の時期に何かに真剣に取り組み思いっきりストレッチすることはその後の人生においてとても重要だと思っているので、中学受験をさせたいと思っています。
妻も中学受験をさせることに関してはどちらかと言えば賛成なのですが、とにかく公立の小学校に子供達を行かせたくないようで(汚い校舎、和式トイレ、私立と比べた場合の授業・先生・生徒・保護者の質等)、要するに6年間という長い時間をどうせ過ごすのであればその時間を有意義に過ごして欲しい、という思いから小学校受験をさせたがっています。
私もその点については非常に良く理解できるのですが、一方でどうせ中学受験をするなら小学校受験はしなくてもよいだろうとか、どうせ中学受験の勉強はSAPIXでするのだから小学校の授業の質が高いと逆にSAPIXの勉強に集中出来なくなるのではないか等と思ってしまい、あまり乗り気になれません。
確かに汚い校舎や和式便所は嫌ですが、その回避のために小学校受験となると、将来的に中学受験をする&下の子供もいる中で親の精神的な体力・持久力が持つかどうかもわかりませんし、子供の時からあんまり甘やかし過ぎないほうがよいのでは、という気持ちもあります。
どうか藤沢先生には、小学校受験の是非について、体系的に論じていただけると幸甚でございます。
何卒宜しくお願い致します。
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