永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.02.02
新 恭(あらた きょう)
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新型コロナ5類移行で心配される医療崩壊
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困ったことに、この3か月、病院嫌いの筆者が病院通いを余儀なくされている。
最初は胃がんの手術をした妻の付き添い。まもなく筆者自身も軽い脳梗塞に襲
われた。
70歳前後、いま風の言葉で“アラセブ”というのだろうか、夫婦二人のマンシ
ョン暮らしである。二人して人生初めて休日や夜間の救急に駆け込む経験をし
たが、新型コロナの第8波に見舞われた病院は機能不全に陥っていた。
コロナ患者の急増と院内感染による医療スタッフの不足などで、ベッドが満床
となり、入院の必要な手術ができない状況だった。つまり、私たちには、治療
以前の段階でハードルが立ちはだかっていた。
岸田首相は5月に新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザ
などと同じ「5類」に引き下げる方針だ。どこの病院でも新型コロナの診療が
できるようになるということだが、それによって、医療現場の混乱が解消され
るどころか、ますます深刻化するのではないか、というのがこの記事を書く問
題意識である。
まずまず元気に暮らしていた私たち夫婦に異変が起きたのは昨年10月半ばのこ
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