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第731回 変動する基軸通貨システム、次の決済通貨は本当に人民元なのか?、プレヤーレンが警告する次の金融危機

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第731回 変動する基軸通貨システム、次の決済通貨は本当に人民元なのか?、プレヤーレンが警告する次の金融危機 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回は基軸通貨が転換する可能性について書く。水面下で起こっている出来事なので日本では報道されていいにが、将来の多極型世界の枠組みを決定する大きな事態が進行しているようだ。これを紹介する。だが、基軸通貨は人民元には決まっていないようだ。 次に、プレヤーレンの最新コンタクトを紹介する。プレヤーレンは、近いうちに計画された金融危機が起こると警告している。これを紹介する。 ▼確実に進む基軸通貨の転換 それでは早速今回のメインテーマを書く。いま水面下で確実に進んでいる基軸通貨転換に向けた動きである。人民元の使用が増えているようだが、人民元が基軸通貨になると決まったわけではない。 周知のように、ロシア軍のウクライナ進攻以降、世界経済の基本的な枠組みの転換につながる大きな変化が起きている。ロシアに対する厳しい経済制裁にもかかわらず、ロシアのエネルギーや食料の輸出は逆に大きく伸びている。ロシアの中国に対する石油輸出はウクライナ戦争前の8倍に、またインドへの輸出はなんと33倍になっている。 こうした急増の理由のひとつは、ロシアが約3割のディスカウントで石油を販売しているからだが、インドはこれを絶好の機会として利用し、輸入したロシア産石油を他の石油とミックスして、ロシアから全面的に禁輸しているヨーロッパに輸出し、大きな利益を上げている。現在石油の価格は高いので、掘削コストの安いロシアは3割のディスカウントでも利益は大きい。インドはそれを利用して儲けているが、これはまさにウインウインの関係だ。 そうした状況なので、ウクライナ戦争後ではロシア、中国、インド、そして対ロシア制裁に加わっていないグローバルサウスやBRICS+と呼ばれる国々の間では、ドルを決済通貨として使う必然性が急速に薄れつつある。いつになるかはまだはっきりしないものの、将来は基軸通貨としてのドルが全面的に放棄され、ドルとは異なる通貨が基軸通貨となる多極型の決済システムに移行する可能性が極めて高くなっている。 ●基軸通貨多極化の状況 これはどのような動きなのか、最近の出来事で確認して見よう。すでにロシアと中国の決済通貨には、人民元やルーブルが使われ、ロシアとインドの貿易決済にはインドのルピーやルーブルが使われるようになっている。 こうした動きを受けて、決済通貨としてのドルの使用割合は次第に減少し、2022年では、すべての国際決済の43.3%にしかドルが使われていない。これは20年前の2002の72%と比べると大きな減少だ。また、各国の中央銀行の外貨準備に占めるドルの割合も減少している。2022年は57%だったが、これは2003年の73%に比べると大きな減少だ。

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