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石川 温の「スマホ業界新聞」
2023/02/04(vol.502)
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《目次》
1.KDDIとソフトバンクがデュアルSIMサービスを3月にも開始
----宮川社長「発着信を同一番号でできるようにしたい」と暴走
2. Zホールディングスとヤフー、LINEが合併方針を発表
----宮川社長「さすがに我々の期待感と違っていた」
3.NTTドコモがメタコミュニケーションを体験できる「MetaMe」を開始
----先端技術を投入も、それって結局「面白いのか」
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.KDDIとソフトバンクがデュアルSIMサービスを3月にも開始
----宮川社長「発着信を同一番号でできるようにしたい」と暴走
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KDDIとソフトバンクは2月2日、通信障害や災害時などにお互いの回線が使えるよう、両社でデュアルSIMサービスを3月中に提供すると発表した。
高橋誠KDDI社長によれば「数百円」、宮川潤一ソフトバンク社長は「数百円の下のほう」で、オプション的な扱いになるようだ。
すでにソフトバンクユーザーが、KDDIのpovoを契約するなどすれば月額ゼロ円で、サブ回線の運用ができる。しかし、今回の取り組みは、auショップの窓口でオプションを契約する感覚でソフトバンク回線が契約できるというイメージだ。オンライン契約からほど遠いユーザーも店舗で契約できるぐらい簡単にするというのが狙いだろう。
現場レベルでは「なにも決まっていない」(関係者)のようだが、宮川潤一社長の頭の中にはかなり具体的なサービスイメージが描かれているようだ。
宮川社長は「どこまで現場がやりとりしているかは置いておいて、全然知らない電話番号からかかってきたら、身内でも電話をとってもらえないのではないか。自分でも、息子からの電話だと気がつかず、とらない可能性がある。
できれば、発着信を同一番号でできるようにしたい。例えば、いまなら、iPhoneとApple Watch、これは同一番号で提供しているし、テクノロジー的には不可能ではない。IP電話も、0AB~Jと050を同一番号化してサービスを提供した時期もあった。やり方は頭の中で整理できている。問題はそのコストをどうするか。話し合いを現場でしていないのであれば詰めなくちゃいけない。僕の思いつきで喋ったので、暴走した。すいません」と、現場レベルを無視して、かなり思い入れを込めて語っていた。
ただ、宮川社長としては電話番号もそうだが、デュアルSIMで別のキャリアに通信回線がつながっても、アプリなども通常時と同等に作動するようにしたいとしている。
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