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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4525号 令和5年2月3日(金)発行
発行部数 11,480 部
【志を高くするのは仁義のみ】
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【志を高くするのは仁義のみ】
『武教小学』の序文に「大農・大工・大商を」云云、
大農・大工・大商を天下の三宝とします。
しかるに武士が農・工・商のような仕事を持たないのに、
彼ら三民の上に居る理由は、
ただよく身を修め心を正し、
国を治め天下を平らかにすること以外にはない、とあります。
この趣旨は、この二章と一致しています。
また第九章に見える「独善」、窮すれば則ち独りその身を善くする
という意義とあわせて考えるとよいでしょう。
それはさておき、今の世の士は武士と呼ばれており、
その本職は、禍乱を平らげ外敵の進攻を打払うことにあります。
しかるに今日のように太平のまっただなかにおいては、
武士たるものがその本職を忘れてしまい、
文を修め武を講ずるということが何の役に立つかを知りません。
この時に当たって、みずから自己の本職の何たるかを明らかにし、
今の武士に、その本職が何たるかを明らかならしめ、
国家を盛強ならしめるように変えてゆくならば、
ただ食いしているとはしないでしょう。
「不素餐兮(素餐せず)」の四字は、切実のことばであります。
これはただ食いしないということです。
貴賤・智愚の区別なく、すべての人々、
三度の食事をしないものはありません。
しかるに何の功もなくただ食いしているならば、
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