━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
高野孟のTHE JOURNAL Vol.586 2023.2.6
※毎週月曜日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《目次》
【1】《INSIDER No.1192》
ともかくも対話再開に漕ぎつけようとする米中/ブリン
ケン訪中はひとまず延期となったものの
【2】《CONFAB No.552》
閑中忙話(1月29日~2月4日)
【3】《FLASH No.500》
リベラルは旧態依然の思考に沈んで防衛論争から逃げる
べきではない 革新の側にある根深い問題/日刊ゲンダ
イ2月2日付「永田町の裏を読む」から転載
■■INSIDER No.1192 23/02/06 ■■■■■■■■■
ともかくも対話再開に漕ぎつけようとする米中/ブリン
ケン訪中に世界中はひとまず延期となったものの
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ブリンケン米国務長官が2月5~6日に予定していた
訪中は、時ならぬ中国の観測ないし偵察気球の米国上空
侵入事件でひとまず延期となった。この肩書きの米高官
としては何と4年ぶりの中国訪問で、彼は新任の秦剛外
相だけでなく、党の外交統括者となった王毅=政治局委
員(前外相・元駐日大使恐)や習近平主席とも会談し
て、トランプ政権の後半から途絶えていた両国間の対話
を再開させるはずだったが、それは今しばらく遠のくこ
とになる。
とはいえ、ブリンケン訪中で米中関係に画期的な進展
があると期待する者は、元々誰もいななかった。「ジャ
パンタイムズ」のガブリエル・ドミンゲス記者が2月4
日付同紙に書いたように「しかしながら、〔米中関係
の〕渦巻き状の急下降に歯止めがかかるか、速度が緩ま
るかして、限られた範囲であっても意思疎通と何らかの
協力関係さえ再開されるのであれば、世界は安堵のため
息をつくことができるだろう」というのが精一杯の期待
だったので、それが多少先に伸びようとバイデン大統領
とブリンケン国務省が過度の反中国感情剥き出しの路線
を修正して対話を再開しようとする方向に変わりはない
だろう。
●ホワイトハウスと国務省は舵を切った?
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)