アメリカ国内では2021年夏から秋にかけてはインフレが猛威
を振るい始めました。
ことろが、当時のFRBは「高めのインフレは一時的(Transitory:
はかない、長く続かないという意味)」として、FRBの金融引き
締めは後手後手に回ってしまいました。
「金融引き締めが後手後手に回る」という間違いを犯してしまっ
たパウエルFRBは、マーケット関係者の信用を失いました。
すなわち、市場は、「後手後手に回るという過ちを犯したFRB
は、今度は『引き締め過ぎ』『利上げのし過ぎ』という『二度目の
過ち』を犯す」と予想します。
市場は今後の「経済見通し」や「利上げの道筋」についても自分た
ちで勝手に独自予測をするようになります。
たとえば、利上げの最終着地点については、FRBが5.00~
5.25%かそれ以上とタカ派的な予測をする中で、市場はつい
最近までは4.75%~5.00%とハト派的な予想をしていました。
ところが、2月1日のFOMC後の記者会見でパウエル議長は「ば
りばりのタカ派発言」を行いました。
この議長の「ばりばりのタカ派発言」を裏付けるかのように、
翌々日発表の「2月3日のアメリカの雇用統計」では、「雇用統計
ショック」が走りました!!!
1月の民間の新規の雇用者数がなんとなんと51.7万人も増え
ていたのです!!!
アメリカ国内の経済は想定以上に強く、労働市場は想定よりも遙
かに強いことが、この日の雇用統計で示されたのです!!!
2月3日に「雇用統計ショック!」が走ってからは、市場は金利先
物も債券も株式市場も「パウエルFRBは本当は間違っておらず、
正しかったのでは???・・・・間違えていたのは自分たち市場の
ほうではなかったのか???」と、慌てふためいています。
内外の株式市場は調整局面へ入りました。
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