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休職から復職への道!会社や産業医が何を見ているか?休職中の過ごし方のコツなど欲張りてんこ盛り号

バク@精神科医の医者バカ話
このメルマガは医師のバクが日頃思ったことや、医師目線の裏?情報、逆に医師目線しかないため生じる感覚の差異についてざっくばらんに配信するメルマガです。医療相談にはお答え出来ませんが「これってどうなの?」と言う疑問があればメールタイトルに【マグマグ質問】などを設定し、「dr.yumekui.baku@gmail.com」に送って頂けますと採用&回答できることもあるかもしれません。よろしくお願いいたします! ::::::: 今回は「休職後、復職をしようとする時にどのような準備をしておくと産業医面談がスムーズか?」を解説しようと思います。今休職中の方、これから休職しないとダメかもしれない方、休職した部下がいる方など幅広くご活用頂けたら幸いです。 ■産業医ってそもそも何? このメルマガのスタートから「え?産業医って何?」となった方も多いかもしれませんので、産業医とは何者なのか?を最初にざっくり書いてみます。 よく誤解されていることがあるのですが、産業医は会社(雇用する側、雇用者)の味方ではありません。かと言って会社に雇われている労働者(被雇用者)の味方でもありません。 産業医の職務は労働者が働く環境を視察などして健康被害が出ないかチェックし、長時間労働をさせられているため健康被害が出そうな場合は会社に労働時間などについて改善できないか提案したり、健康診断(これ受けているだけだと何でやってるんだろうってなりませんか?私はなりました。)の結果をみて今後健康被害が出そうな労働者に受診を指示したり教育を行ったりしながら「労働者が健康維持をできるように動く」ことを目標としています。 これらの業務は診察ではないので以前のメルマガで書いた「臨床研修」を修了していない医師でも産業医業務を行うことができます。 ■うちには産業医がいません!というのはどこで決まる? 「あ〜なんか産業医がいるって話は聞いたことあるけど見たことないなぁ」って人もいるでしょうし、「いや?うちには産業医いるって聞いたことない・・」という人もいるでしょう。会社は実は労働者が50人以上〜3000人働いている場合は産業医を一人(労働者が3001人以上〜の場合は二人)選任しないとダメと決められています。うちにはいないな?という人は会社の労働者の人数が49人以下の場合かもしれません。 でも「49人なら選任しなくていいんだ!」というわけではなく、「1〜49人の労働者がいる会社は産業医の選任が努力義務」と決まっているので結局は選んでおいたほうが良い雰囲気になっています。 その他特殊業務に従事している労働者の人数や専属産業とか嘱託産業医とか49人以下の事業所でも産業医を紹介してもらえるルートの話もありますが今回のテーマから外れているので割愛して次に進みましょう。 ■心身の不調を抱えて仕事が前のようにできない……を予防するのも産業医の仕事 人間生きていれば色々あります。体は元気でもメンタルが折れてしまうような目に遭ったり、メンタルが元気でも急に体調を崩したりしてしまうと前と同じように働くことが困難になることも当然あります。 それをある程度で防いでめちゃくちゃ悪化する前に受診につなげるのが産業医の仕事の一つです。健康診断をやってるのはポーズでもなんでもなく、産業医がその結果を見て「○○さんの血圧が高いからこのままだと突然脳卒中になるかもしれないから受診を指導しないと」とか「△△さんのストレスチェックの結果がとても悪いから早めに精神科へ受診をうながそう」とかそういうのを判断することで、「いきなり職場で倒れる労働者」の発生をなるべく減らすことが産業医の大事な仕事の一つです。(就労時の姿勢を視察して腰痛予防で職場の環境整備を会社に提案したり、などもやってます)

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