日銀新総裁人事が難航しているようです。
今日のブルームバーグ報道によれば、2月14日午前11時に発
表される予定だそうです。
2月6日の日本株式市場では、朝方に日経新聞が「政府は雨宮正
佳氏に次期日銀総裁の就任を打診」と報道がありました。
しかしながら、日本金融村ではこの日経新聞の報道を怪訝に感じ
ている人も少なくありません。
というのは、この時期に、次期日銀総裁の人事がたとえ「打診報
道」であっても、外に漏れることはまずは「起こりえない」こと
だからです。
政府内の誰かがあえて「打診」という形で情報を漏洩したのでし
ょう。この情報漏洩の意図の背景として、まず考えられるのは、
政府側には「新総裁就任にはあまり乗り気では無い雨宮氏を、『打
診報道』で『逃げ切れないように囲い込む』という『意図』があっ
た」のでは???と、指摘できます。
総裁就任を固辞して逃げ回っていると一部伝えられる雨宮氏が政
府の要請から逃げ切れないように、こういった「打診報道」が政府
側からリークされたのかもしれません。
あるいは、「雨宮日銀新総裁の誕生」に反対している勢力が、事前
に情報を漏洩することで、後日「差し換え」が起こし安いようにし
ている可能性も指摘されています。
とは言え、雨宮氏が次期日銀総裁に就任することが決まったとし
ても、決まらないにしても、岸田政権下の日銀の「引き締め路線」
は変わらないでしょう。
候補者の中では最もハト派とされている雨宮氏とて、日銀プロパ
ーの人物です。しかも、雨宮氏は「上司の命令には忠実な根っから
の官僚」です。
雨宮氏が新総裁になっても、雨宮氏は岸田政権に忠実なだけの日銀
総裁になりそうです。
岸田政権が続く限り、日銀は引き締め路線を続けることでしょう。
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●2月1日の「パウエル議長のFOMC後の記者会見」と2月3日
の「アメリカの1月の雇用統計」を境に、アメリカ株式市場は調整
局面へ。
2月13日の「アメリカの消費者物価指数(CPI)」統計にも
要注意。
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