空室リスク、家賃滞納での夜逃げや残置物リスク、自死や孤独死リスク、水回り故障や漏水リスク、騒音トラブルリスク、近隣トラブルリスク、理不尽な苦情リスク、管理業者によるボッタクリのリスク、災害リスク……などなど、挙げればいろいろあります。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第33回
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回は、「サラリーマン大家さん」に憧れて、不動産投資に乗り出したのに失敗してしまった人々について、その原因や心の闇についてえぐっていきます。
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少額投資でスタートする「サラリーマン大家さん」たちの死屍累々! サラリーマン大家を騙す不動産業界の魑魅魍魎!
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さて、不動産賃貸物件の「大家さん」というのは、とてもよい職業だと筆者は思っています。
何しろ、一般的な職業における仕事と比べて、日常やることが極めて少なく、毎月事実上の不労所得が得られるようなものだからです。
かくいう筆者も、35年前から大家さんをやってきています。
今回ははじめに、筆者の「若気の至り」時代の恥をさらします。
35年前の当時(1988年)、筆者はサラリーマンをやりながら、バブル期の不動産価格が上昇している最中で、金利も高かった時期にローンを抱えて不動産投資に乗り出しました。
その頃は、バブル期の株式投資にもうまくはまって、サラリーマンだった筆者の金回りも少々よかったからなのです。
今と違って、その当時は、月々の家賃収入よりも、ローンの返済額のほうが大きいために、サラリーマンが不動産投資を始めると、給与からの持ち出しの投資になるのが当たり前でした。
そんな状況でありながらも、それでも筆者が不動産投資に乗り出したのは、長年月をかけて投資をすれば、ローン返済を終えてからの家賃収入が魅力的に映ったからなのです。
何しろ、戦後の日本は高度成長期を経て、土地は永久に上がり続けていく――といったほどの禍々(まがまが)しい「土地神話」さえあったからです。
当然ですが、バブル期で不動産価格は上昇の一途でしたから、キャピタルゲイン(価格上昇による利益)狙いの欲ボケ心理もありました。
途中でいつ不動産投資から離脱しても、「必ず儲かる」という欲ボケ心理の甘い見立てだったわけです(恥)。
しかし、やがて筆者の購入した不動産物件は、結局1990年のバブル崩壊以降ですべてが担保割れの状態になっていきます。
つまり、物件が値下がりし、売却したい相場価格よりも、もっと多額のローン残債が残っただけ――というわけです。
すなわち、物件を売却して借金返済から逃れようにも、新たな資金手当てが出来なければ、物件を「売るに売れない」という状態に陥ったのです。
これはもう地獄です。
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次回は、 「日本の少子化は止められない! 国家消滅へ向かう地獄の未来図!」 というテーマについて、えぐっていきたいと思います。
年金も介護も 、満足のいくフォローがされなくなる近未来の地獄が迫っています。
どう生き残りを図るべきか──についてお伝えしていきます。
それでは、次回をお楽しみに! どうかご期待ください。
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