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<Vol.1310号 ウクライナの戦況と2023年、24年経済>
2023年2月15日:
1)ウクライナの戦況についてのメディア情報は、米国CIA発の「諜
報」になっている。諜報とはインテリジェンスであり、事実の科学的
な観察と解釈ではない。軍産複合体の目的を達成しやすいように、事
実に歪曲を加えている。
2)ウクライナ戦争では、米欧日はエネルギー・資源・食糧輸出国の
ロシア封じ込めを行っている。2023年中にもロシアが敗退し、ロシア
及び中国と西側の分断が終わることが米国FRB、ECB、日銀の、楽観的
な物価、金利、経済見通しの前提になっている。
3)米欧日の株価、金利、ドル相場でも、2023年のロシア敗退が、予
想の前提になっている。
4)この状態では、われわれは経済予想、金融予想を誤る。予想を誤
ることは、失敗の準備になることだ。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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ウクライナの空港は現在も閉鎖されています。世界の乗り入れと、国
内航空の離発着ができない。この情報が発信されることはありません。
【ウクライナの制空権】
「ウクライナ軍は制空権を奪還した(22年3月上旬)」とされている
からです。しかし実際は、開戦後1年閉鎖されたままです。
西側の要人がキエフ(キーフ)に行くときは列車を使っています。
制空権を奪われた現代戦争は、普通は敗戦です。ところがロシアも戦
闘機をごく少数しか飛ばしていない。米国が提供した誘導装置のある
「地対空ミサイル(パトリオット)」を避けるためです。
ウクライナ空軍はときどき戦闘機を飛ばしていますが、ポーランド等
からのものです。英ロイターは、発着空港はいわず、以下のように、
報じています(22年12月)。
わざわざ「旧ソ連が開発したミグ29」としているのは、NATO軍の戦闘
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