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辺 真一メールマガジン
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2023.02.16 Vol.324
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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▲最高司令官:金正恩(キム・ジョンウン)元帥(39歳)
労働党総書記、党軍事委員長、国務委員長
▲同第一副司令官:李明秀(リ・ミョンス)次帥(名誉職)(88歳)
元軍総参謀長(2016年)で2019年2月に第一副司令官に就任。高齢(88歳)のため2019年政治局員を解かれ、2021年1月の第8回党大会では党中央委員からも外れ、事実上引退している。健軍75周年の軍事パレードには黄炳誓(ファン・ビョンソ)次帥(元軍総政治局長)の横に立っていた。なお、2014年5月に党組織指導部第一副部長から軍総政治局長に起用され、軍服に着替えた黄次帥は2016年6月に政治局常務委員、国務委員会副委員長に昇進したが、2017年10月頃から消息を絶った。このことから韓国では「不純な態度や
規律違反が問題にされた」として粛正(処刑)説が流された。しかし、その後、2018年4月に労働党組織指導部第一副部長のポストに戻っていたことが確認された。今年74歳の黄次帥は2022年4月の朝鮮人民革命軍創建90周年軍事パレードでも軍服姿で首席壇(隅の方)に立っていた。
▲党軍事委員会副委員長:李炳哲(リ・ビョンチョル)元帥(75歳)
元空軍司令官の李炳哲元帥はミサイルと核開発に貢献してきた金総書記の側近中の側近である。2017年に党軍事委員、2019年12月に党軍事委副委員長に就任。党軍需工業部部長も兼務。2020年8月には5人しかいない最高幹部の党政治局常務委員に仲間入りしている。しかし、2021年6月29日の党第8期第2次政治局拡大会議で「党の決定と国家的な最重大課題の遂行を誤り、革命事業の発展に莫大な阻害を及ぼし、経済活動と人民生活の安定を重大に阻害し、怠慢、怠業行為を行った」として政治局常務委員から政治局員候補に格下げされ、軍
事副委員長のポストも外されたが1年後には元のポストに戻っていた。
▲党軍事委員会副委員長:李永吉(リ・ヨンギル)次帥(68歳)
李永吉次帥は軍団長から軍参謀部作戦局長を経て2013年8月に軍総参謀長に起用されたが、2016年2月、突如「軍内に派閥をつくり、分派活動をしたとの理由で銃殺された」(「聯合ニュース」)と韓国で大々的に報道された。しかし、同年5月に開催された労働党第7回大会に出席していたことで韓国情報が誤報であることが判明。粛正はされなかったものも李氏は第一副参謀長に降格されていた。李総参謀長解任直後に党中央委員会と人民軍党委員会による連合拡大会議が開かれ、金総書記は唯一指導体系の確立の重要性を強調し、「一心団結を破壊し、
蝕む分派行動を徹底的になくす闘争を進めるよう」強調していた。2018年に総参謀長に返り咲いたものの翌年の2019年9月に再び任を解かれ、3か月後の12月に党中央委員会第一副部長に転出していた。2021年1月の党第8回大会で社会安全相に、半年後の7月に国防相、そして2022年12月の第8期第6回総会拡大会議で党軍事副委員長に選出された。
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