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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4539号 令和5年2月17日(金)発行
発行部数 11,478 部
【父母がなかったならば、一日もわが身は存在しない】
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【父母がなかったならば、一日もわが身は存在しない】
前章にすでに、斉ほどの大国でも、
人倫に比べるならば極めて価値は軽く、
わずかの食物と違うところがない、
といっており、
本章には、ただに斉国のみでなく、天下といえども、
父子の道の重いことに比較すれば、
やぶれ草履に等しいことを述べています。
本章の主意と、万章上篇首章の記述とを合せ考えて、
それによって大舜の心事を考察し、
孝行の道を把握するのがよいでしょう。
だいたい、孝道というものは、眼中、
ただ父母を思う一念があるのみです。
父母がなかったならば、一日もわが身は存在しないのですから、
それを思えば、父母のためにはわが生命も問題になりません。
まして天子の地位がいかに貴くとも、
天下の富がいかに多くとも、
父母に比較すればやぶれ草履に等しいもので、
何で問題にするに足りるでしょうか。
以上の主意については、
朱子の註に、説くこと至れり尽くせりであります。
ということを約150年前の日本において、
政治犯として牢屋の中にありながら、
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