「ごまめの歯ぎしり 応援版」の転載は、お断りさせていただきます。
よろしくご理解ください。衆議院議員・河野太郎の国会日記 ごまめの歯ぎしり -応援版-
2023年 2月 19日
安倍元首相、トランプ元大統領、習近平主席の三人が他の国のリーダーと一緒に、小さな机に並んで座っている写真を見たことがありませんか。
大阪で開催されたG20サミットだねという人がいるかもしれませんが、正解は、G20サミットの直前に開催された大阪トラックと呼ばれるデータの国際流通に関する会合でした。
2019年のダボス会議で、当時の安倍首相が初めてDFFTと呼ばれるコンセプトを提唱しました。
DFFTとは Data Free Flow with Trust の略で、セキュリティやプライバシーを守りながら国境を越えた自由なデータの流れを保障しようという考えです。
20世紀には食料や石炭、石油、繊維製品をはじめあらゆる「もの」が国境を越えて貿易されていました。
それが21世紀に入って、「データ」が「もの」と同じように国境を越えて行き来するようになったのです。
例えばあなたがオンラインショッピングをしたときにあなたが登録した名前や住所、生年月日、クレジットカード番号などのデータは、海外のデータセンターで処理されているかもしれません。
あるいはそうしたデータの処理は国内で行われていても、災害などの万が一に備えるためのバックアップが国外におかれているかもしれません。
企業は大量のデータを扱います。
海外に製造拠点や販売網を持っている企業ならば、部品の調達に始まって、製造工程の状況や注文や販売先の情報をデータとして持っています。
機械メーカーは、販売した製品の使用状況をインターネットを使ってモニターして、故障が起きたことを速やかに検知したり、そろそろ部品の交換が必要だと顧客に知らせたりしています。
海外に販売された製品のそうしたデータは、国境を越えて本社のサービスセンターでモニターされているかもしれません。
海外に研究開発拠点を持っている企業ならば、研究開発のデータも国境を越えてやりとりしていることでしょう。
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