2023年2月20日号「会社の新事業を担当して半年、成果がなかなか出ません」

『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2月20日号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2023年2月20日号 ●赤羽雄二の視点：突っ込まれても、余裕を持って立て直す●今週の相談 ・転職して1年になりますが、ひどい評価を受けました。上司は期中にはほとんどフィードバックをせず、突然、全面的に否定してきました。こういう場合、どうしたらいいのでしょうか。 ・会社の新事業を担当して半年、結果がなかなか出ず、あせりにあせっています。平日は22時過ぎまで、休日出勤も月に5，6回ですが、それでもまだ回りません。どこから挽回したらいいでしょうか。 ・部下が10人います。そのうちの一人がかなりセンスがいいので、サブリーダーにしたいのですが、どこから始めればいいでしょうか。 毎週月曜日発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【はじめに】 本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問＆相談が可能です。（ご質問： akaba@b-t-partners.com ） 【『ゼロ秒思考』とは】 『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。 「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。 20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。 誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。 「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」 「打てば響くような会話ができるようになった」 「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」 「自分に自信がついた」 「気持ちを素直に伝えらえるようになった」 本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。 赤羽雄二の視点： 突っ込まれても、余裕を持って立て直す 質問を待ち構えると精神的に優位に立てる 会議やミーティングで発言するのが嫌だなと思っている人、悩んでいる人が私の周りにも意外なほどたくさんいました。 でも、仕事の現場でそういう姿勢だとちょっと困ってしまいます。 私があえてお勧めしたいのは、逆に、「質問してくれないかな」といつも待ち構えておくことです。 「そんな馬鹿な！」と思われるかも知れませんが、どうせ発言する必要があるのであれば、「質問してくれないかな」と待ち構えることで、「発言予定メモ」も書きやすくなります。「それきた」と思うと精神的に優位に立て、自信になります。 それに加えて「予行練習」もしておけば、こわいと思う一方で、試してみたい気持ちにもなります。 仕事ですから、逃げてばかりはいられません。前向きに取り組んだほうが良い結果が出て、成長が加速され、何より毎日が楽しくなります。 もちろん、そういった姿勢はいい意味で周囲にも伝わっていきます。 揚げ足取りをし攻撃的な発言をしている人もいる 一方、こちらからは何もしていないし悪意もないのに、すぐ揚げ足取りをし攻撃的な発言をしてくる人はもちろんいます。例えば、先ほどの「週次イベント企画」会議での発言に対して、「５００人も集まるのでしょうか？　無理じゃないんですか？　前回のイベントでも３００人がいいところでした。人数が倍くらいずれていて、もっとひどいことになりませんか？ゲームショウとの協業と言いますが、彼らは我々のことを目の敵にしていますよ。やめておいたほうがいいです。Twitterキャンペーンはできても、どこまで良いお客様にアプローチできるかはわからないと思います」 というような感じで、「自分のほうが正しい。あなたの考えは甘い」とアピールしたがる人です。 こういう人は、何かと足を引っ張ってくるので面倒な存在ですが、単にそうした言い方が習慣になっているだけであることも多く、知識が豊富でネットワークも広いならば、上手く活用できる場合もあります。 「それきた」「ほらきた」と待ち構えていれば、腹が立つこともそれほどなく、逆手にとってこちらの発言の場に切り替えることもできます。 そういう人は根がかなり単純なので、「はい」と言いながらも、「さすがですね。お願いですが、ぜひこれをやってもらえませんか？　もし、できればこれもできますか？」という感じで相手を立てながら上手く動いてもらう、という手法で接しましょう。 「自分が賢いことさえ見せつけることができれば勝った」「言い負かしたら勝ち」と思っているような、かなり幼稚な人も多いですが、情報収集、資料作成という分野では力を発揮する存在になるかも知れません。