メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

「時の花」2023/2/20号

馬渕治好の週次メモ「時の花」
時の花 2023/2/20 今週(2023/2/20~2/24)の日経平均予想:26900~27600円(先週と同じ) (先週の予想:26900~27600円、実績値:27266.94~27727.66円) 先週は、米国株式市場で、1)2/15(水)発表の1月の米小売売上高が前月比で3.0%増加したことなどから、米景気の堅調期待が広がった(株高要因)一方、2)2/16(木)に発表された1月の生産者物価指数が前年比で6.0%上昇し、市場の事前予想の5.4%を上回ったことや、連銀高官の利上げに前向きな発言があったことなどから、政策金利の先高懸念が膨らんだ(株安要因)ため、米株価指数は膠着展開となった。 先週の日本株は、米国株価指数の上値の重さが、日本株の頭を抑える形で働いたものの、米ドル相場が上記1)、2)から米ドル高・円安方向に進んだため、下値も極めて浅い形となった。 ただし、このところ強調推移を示している米国の1月分の主要な経済指標(特に、前述の小売売上高や雇用統計など)については、例年と異なる昨年のクリスマス商戦の山の低さにより、季節調整が1月分を12月比で実態以上に押し上げる方向で働いた恐れがある。2月分以降の米経済指標は反落するものと予想する。 このため、いずれ米国市場は、「まだ引き上げられる短期政策金利+業績懸念から下落する米国株価+長期的な景気悪化の展望から低下する長期金利+軟化する米ドル相場」という組み合わせに進んでいくと見込む。ただ、筆者の見通し通りになるかどうかの「勝負」は、2月分の米経済指標が発表される3月まで待たないといけないかもしれない。 加えて、今週は世界市場を大きく揺り動かしそうな材料が乏しく、日米等主要国の株価は、方向感に乏しい上下動を繰り返す展開になりそうだ。 それでも、四半期ベースの主要国の企業収益は、2022年10~12月期に既に減益基調に陥っており、まだ減益が続きそうだ(暦年あるいは年度ベースで減益となるかどうかは微妙)。こうした業績悪化基調を踏まえ、株価が下値探りの動きをいつ強めてもおかしくない(株価下落が進むのは、今週かもしれないし来週、あるいは来週よりもっと先かもしれないが、今年前半のうちにいずれ下落基調に陥ると見込む)。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 馬渕治好の週次メモ「時の花」
  • 毎週の、日経平均株価と米ドル円相場の見通しを、数値を挙げて解説します。 注目される図表を取り上げる、「今週の一枚」のコーナーもあります。
  • 1,980円 / 月(税込)
  • 毎週 月曜日