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週刊金融日記 第562号 日本人女性の梅毒感染爆発と結婚市場崩壊、ネット私刑について

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2023年2月20日 第562号 // 日本人女性の梅毒感染爆発と結婚市場崩壊 // 米国債1年物利回り5%超え // 東京に行ったら鮨屋ではなくフレンチに行け // ネット私刑はやりすぎでは // 他  こんにちは。藤沢数希です。  そろそろ花粉の季節ですね。僕はおそらくスギ花粉にアレルギーがあります。昨年の花粉シーズンは、日本で諸用があって、がんばって抗アレルギー剤を服用しながら耐えましたが、今年はそろそろ日本を発つ予定です。まだ、ちょっといろいろ雑務が残っているのですが、あと少しです。Twitterを見ていると、花粉が来た、とつぶやいている方を散見するのですが、幸いなことに、僕の鼻はまだ反応しておりません。 ●【花粉】全国のシーズン状況 2023年春 https://weathernews.jp/s/topics/201912/230155/  今週のマーケットのコーナーに書きましたが、1月は僕のグローバル戦略トレーディングが好調なスタートで、そろそろ相場のいろいろなトレンドが反転かな、と思いつつ、そのまま何もしていませんでした。しかし、金曜日にとうとう大幅にリバランスしました。 『週刊金融日記 第560号 1月の戦略トレーディングの成績と2月の相場見通し』  昨年に売り込まれていた時に上手く買えた米国の主力グロース株が、1月に軒並み+30%や+40%というすごい上昇幅だったのですが、米国の満期が1年から1年半ぐらいの国債の利回りが5%を超えてきたので、ちょっとこの辺でしばらくお休みしようかな、と。米国株を売ると、当たり前ですが、その分米ドルの現金が出てくるのですが、それで金利5%の国債を買って、だいぶ保守的なポートフォリオになりました。ここから、さらに米国株やクリプトがぶち上がっていったら、まあ、仕方ありません。  あと、個別銘柄で言うと、Meta(Facebookの会社)をショートしました。僕はMetaはロングしていなかったのですが、大規模な自社株買いの発表などで、Meta株も最近めちゃくちゃ上がっていました。  昔、Facebookにファンページという機能があって、芸能人や作家などが、ふつうの個人ページと違う、半分ぐらいオフィシャルサイトみたいな感じのアカウントが作れました。僕も作って、しばらく更新していました(リンクを貼るとGoogleなどのスコアが上がり検索に引っかかりやすくなるので貼りません)。まあ、Twitterだけでいいや、ということで更新が止まって放置状態になっていました。  しかし、数年前から、Meta社(旧Facebook社)がファンページをサポートし続けるのかどうか微妙な雰囲気になってきて、僕のファンページもちょっとずつ不具合が出るようになってきました。時価総額数十兆円とトヨタ自動車よりも大きい価値を有する巨大テック企業でも、こんな微妙な開発体制なんか、と呆れていたところ、なんか知らない間に、僕のアカウントは停止されておりました。停止自体は、何年も更新していなかったからいいのですが、困ったことに、アカウントが停止されても、ファンページそのものは表示され続けているのです。世の中にはFacebookがメインの人がいるので、たまにメディア関係者などから、僕のファンページにメッセージが届いていました。ほとんどはステルスマーケティングの依頼で、無視が基本なのですが、年に何回かはちゃんとしたメディアの方が僕の本について紹介したいから取材をしたい、という重要なものもあって、これはちゃんと答えたいわけです。いまもまだ僕のファンページは表示されているので、こうしてメッセージを送れてしまいます。しかし、僕のアカウントは停止されているので、僕はログイン不能で、これを読む手段がありません。いろいろMetaのサポートにコンタクトしようと試みましたが、ご存知のようにAIにぐるぐるたらい回しにされて、絶対に中の人たちの誰にもコンタクトが取れないようになっていて、どうしようもなくなっているのです。  そんな折に、Instagramの広告を見ていると、いろいろ怪しいものが増えてきていました。そして、もう明らかにやばいやつをこの前見つけて、ああ、なんかいろいろMeta社も苦しくなっているのかな、と察しました。それで、個別銘柄ではMetaをショートすることにしたわけです。 ★Instagramには、こういうレベルの広告まで出ちゃっているので、まあ、いろいろ利益を確保するために焦っているのかな、と僕は解釈しました。どうなることでしょうか。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1626219753009467393  来週末はいよいよ日本の国立大学の入試です。Meta社なんかがレイオフしているように、米国の巨大テックの人員削減の波にもかかわらず、日本での情報系学部の人気はまったく衰えなかったようですね。まだまだ世界のベスト・アンド・ブライテストがこの分野に流れ込んできています。  一橋大学では、今年からソーシャルデータサイエンス学部ができたのですが、これの倍率がすごいです。一橋大学の商学部や経済学部なんかの倍率から類推すると、おそらく、東大の文系より入試そのものは難しくなりそうですね。  世界的な潮流として、こういう学問を学んだベスト・アンド・ブライテストたちが、Meta社なんかに就職して、年収何千万円ももらいながら、Instagramとかのしょうもない広告表示のアルゴリズムなんかで、こうした方がクリック率がちょっと上がる、みたいなことを高度な統計学やAIを用いて研究開発しているわけですね。ご苦労なことです。 ★一橋大学に新しくできたソーシャルデータサイエンス学部が、おそらく東大文系より偏差値が上になって、日本の「文系」最難関になりそうですね。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1626228165420158978  井川さんは、刑務所で僕のメルマガ(を紙に印刷したコピー)を読んでくれていて、恋愛工学に共感してくれ、また、僕も『熔ける』を読んで面白かったので、ちょくちょく感想ツイートなど書いていたのですが、受験シーズンということもあって、ビジネス経済誌の週刊SPA!で教育に関する対談が実現しました。まずは前編です。 ●過熱する中学受験「中高一貫校1000万円の教育投資」で偏差値はいくらあがる? 井川意高×藤沢数希 https://nikkan-spa.jp/1890338 『週刊金融日記 第540号 じつは経済合理的だった大王製紙前会長井川氏とiPadのペーパーレスが最高という話』 『コスパで考える 学歴攻略法』 https://amzn.to/3fXY2kl https://a.r10.to/hUHpZS 『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』 https://amzn.to/3xyUBGj 『熔ける 再び そして会社も失った』 https://amzn.to/3EnlqRA  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - J-REITの価格が下落していますが買い時ですか - アプリのデータ分析の少々退屈な仕事をしていますがコンサルへの転職を友人から誘われ迷っています - 転職したのですが会社に若い女子がおらずやる気が出ません - スシロー少年へのネット私刑はやりすぎでは  それでは今週もよろしくお願いします。 1.日本人女性の梅毒感染爆発と結婚市場崩壊  最近の日本の状況を見ていると、僕が数年前に指摘していた問題がとうとう顕在化したり、すでに問題になっていたことがより極端になっていっているように思います。  もっと長いスケールで言えば、最近の日本の衰退なんかは(と言っても、他国と比べて相対的に経済成長していないから抜かされているだけで絶対的な生活水準が昔と比べて悪くなっているわけではありません)、まだ、日本が世界の中ですごかった時代に、大前研一さんなんかが繰り返し警告していたとおりになっているなあ、と感心します。 ★20年以上前に僕は大前研一さんを私淑していたのですが、その時の彼の警告通りに日本はどんどん衰退していっていますね。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1626546505074241536  2017年ころ、良くも悪くも日本での男女の賃金格差が消失し、日本の女性たちはセックスを結婚という長期独占契約で売ることにメリットを感じなくなり、その代わり、パパ活などでセックスのバラ売りをはじめるようになる、と僕は指摘していました。 『週刊金融日記 第262号 日本の結婚市場が崩壊し若い女性は売春市場へ』  こうしたトレンド予想について記事を書いてから、すでに6年経つわけですが、実際にその通りになっている、ということが、誤魔化せないデータで浮き彫りになってきました。梅毒の年齢階級別・性別報告数です。日本の若い一般女性の行動原理が、性産業が盛んなタイやフィリピンの若い女性たちとまったく同じようになった、ということだと思います。今週号ではこのことを解説しましょう。

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