FRBの信認正念場
「市場とFRBのせめぎあい」
FRBの信認が正念場を迎えています。インフレが始まった21年暮れには、FRBは物価上昇は一時的との認識を示しました。しかし、現実にはその後予想以上にインフレが進み、FRBの対応が後手に回った分、慌てて急激な金融引き締めに出ざるを得ませんでした。このため、当局はインフレを抑え込むまでは簡単に利下げはしないと頑張りました。
ところが、インフレデータの改善が続くのを見て、市場は当局の意向を無視し、23年中に2回以上の利下げを織り込みました。当局がインフレ改善には慎重に政策を進めるという説明にも耳を貸さなくなりました。市場と当局との対立が鮮明になりました。
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