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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第507号2023.2.14配信分
●1970~1980年代をライブ感覚で知っている
現在古希70歳。昭和27年(1952年)3月24日生まれ、あと一月半
で71になる。率直に言って、自分が年齢通りの高齢者という自覚は
まったくない。気がついていたらなっていた、という感想がもっと
も素直なところだろうか。
何度も書いている通り、身体はあちこちポンコツぶりが進んでい
る。生老病死というが、昨年は脳卒中からの消化器系の癌を罹患。
事のついでと言っては何だが、既往症(実は脳卒中の原因血栓の元)
だった心臓の不整脈を取り除くカテーテル施術(アブレーション)
の二度目(初回は2017年1月の骨折入院後)も行なっている。日本人
の死因として指折りに挙げられる病を複数経験したことになるが、
幸いなことにまだ生きている。もともと運の良さだけでここまで来
ている訳だが、気持ちだけはあと30年行くつもりでいる。
まったく根拠のない自信だが、少なくともあと20年は現役を保ち、
余生を10年楽しんでからgood-byeと行きたい。先のことは分からな
いが、願望として強く心に刻んでいる。人間なるようにしかならな
い。この1年で確信を得た私の中にある至言だ。
コロナ禍で誰の見舞いも受けない入院生活を年に三度も経験した。
一人きりでひと山越えれば、諦めとは違う"定め"の在り処を知る。
それを運と捉えるかどうかは人それぞれだろうが、来た道を振り返
りつつ未知なる先行きに思いを馳せれば断然好奇心が湧いてくる。
ならば行けるところまで歩き続けるまでだ。
終戦から6年半後に生を受けた。昭和末年は64年(1989年)1月7日
だからほぼ36年間であり、現時点ではまだ平成令和を合わせた年数
より長い。何が言いたいかというと、青春時代を昭和の感覚で過ご
し、平成の30年と令和の4年あまりを相対化できるぎりぎりの若さ
を保って生きている。
1970~1980年代をライブ感覚で知っている。平成年間以降に世に
出た人には絶対に分からないベースの肌感があるからこそ、そして
そこに問題意識を持っているからこそ言えることがある、と思って
いる。
●校門前のバス通りは未舗装の砂利道だった
昔は良かったなどと言うつもりはさらさらない。幼少期と小中高
までの12年間を合わせた1950~1960年代過ごし、1970年(昭和45年)
に運転免許を取得している。記憶に残るのはセピア色のモノトーン
が大半を占める。まだ時代はカラー写真が一般的ではなく、脳裏に
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